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Differ Truth World -終わりと始まりの魔法-   作者: Ru-kus
第二章 見たことのない場所
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5話 旅は道ずれ

街の中で魔法を使うのはあまりよくないとのことで昨日、今日魔法を見せてくれる約束をした。


そして、レイスは今日この街から出て次の街に向かいたいとのことだ。


レイスは次の街に向かう途中で魔法を見せてくれるらしい。


「朝食食べて出発な」


朝食を食べたらこの宿から出発し、次の街に向かうことになる。


やっぱり食べるのは体力的に大切だと思う。


地図を見せて貰ったかぎりでは、それなりに距離がありそうだという感じだ。


実際、この地図が実寸とどのくらい比率が近いのかが分からないからあくまでも大体だ。


朝食を取りに行くためドアを引き部屋から出たようとした。


1歩目を部屋から外に踏み出しかけたところで誰かにぶつかった。


「おわぁっ」


「きゃっ」


そのぶつかった相手の声はどこか聞き覚えのある声だった。


ぶつかった拍子にぶつかった相手と尻餅をついていた。


「「すいません!」」


同時に俺と相手も謝った。


お互いに顔を見合わせた。


「あぁー」


「あっ」


彼女は図書館でぶつかった、可愛いと思ったあの女の子だった


2人は1度立ち上がりもう1度しっかりとした姿勢で


「「すいませんでした!」」


そんなやり取りを裕也の後ろから見ていたレイスは、凄い息ピッタリだな、と内心で驚いていた。


「昨日、図書館で会いましたよね?」


会ったと思うけど一様の確認のためだけど、たぶん間違いない。


「会いましたね」


確かに昨日あった彼女に間違い無いだろう。


「どうしてここに?」


「昨日、この街に着いて少し調べ物をしに図書館に行った後、この宿に泊まることにしたんです」


こんなこともあるんだな。


「昨日この街に着いたって言いましたよね?」


「貴女も旅を?」


1人で昨日のも今日もいるところを見ると1人旅をしているのではないだろうか。


「来たばかりなんですが、今日街を出て首都ザグディスの方に向かおうかな?と思って朝食食べたら出発しようかと考えてたんです」


地図の真ん中より少し下にあったこの大陸の中で一際大きかったザグディスか。


「俺たちも首都の方面に行こうと思うんだけど一緒にどうかな」


俺たちも首都の方に行くつもりだったのかと思った。


「はい、旅をするなら仲間が沢山いたほうが楽しそうですから一緒に行きます」


意外にすんなりとOKが出て彼女と一緒に次の街に向かうことになった。


「俺はレイス=クロード、よろしく」


「俺は桐谷裕也、よろしくな」


「私はユウナ=ルジェルです、よろしくお願いします。」


とそれぞれ自己紹介を終えた3人は握手をして朝食を食べに向かった。


食堂に着いて席に3人で同じテーブルに座り食事を取りながら話していた。


「クロードさんに桐谷さんですよね、桐谷さんって名前変わってますね」


レイスにも言われたが、やはりこちらではこのような名前は珍しいのだろう。


「呼び捨てで構わない、こっちも呼び捨てで呼ぶから」


そっちなのか


と思いながらレイスの言葉を聞き流す。


「わかりました、そうさせてもらいます。……そういえば、レイスさんや裕也くんは、魔法は使えますか?」


呼び捨てにすると言いながらも君付さん付けではあるが、姓にさん付よりも遥かに親しみのあるものだから問題はないだろう。


ユウナの質問の通り、旅にこの前にアルド山で見たようなゴブリンなども魔物が付きものだし、こちらの戦力を確認しておく必要がある。


「俺は風、雷の魔法が使える」


レイスは2属性使えるのか、確かレイスは2属性使えるやつは珍しいと言ってたな


レイスはもしかしたら凄い魔導師なのかもしれない。


「俺は魔法知らないんだ」


ここは本当のことを言って置かないともしもの時に問題が起きるとかなりまずい。


3人で旅をするならできるだけの情報の共有が必要になるはずだ。


「知らないんですか?」


ユウナは若干首を傾げている。


頭にはクエッションマークがいくつか浮かんでいるように感じるような反応に見える。


こっちで魔法を見たことがないのは、きっとすごく不自然で珍しいのだろう。


「魔法は見たことがないんだ、今日レイスに見せてもらう予定だったから」


「でも、どうして見たこと無いんですか?」


どう答えようか考えているとレイスが、


「裕也をアルド山で見つけたんだが、どうしてあそこ居たのかもよくわからないらしいんだ」


レイスの説明は至ってシンプルで簡単、本当のことだから付け足していうこともないだろう。


「記憶喪失なんですか?」


ユウナは、裕也の顔を心配そうに見つめる。


実際、この世界のことは全然分からないし、今までの経歴もこっちではないのと同じと考えるのなら記憶喪失といっても差し支えはなさそうな気しないでもない。


でも記憶喪失にしては、他の記憶がはっきりし過ぎてるかもしれない。


元々記憶喪失でもないのだからあたり前だが。


「魔法が使われてない場所に住んでたから見たことがなかっただけで、そういうことはないはずだよ」


「魔法が使われてない場所なんてあるんですね」


驚いたような表情でユウナはそのことについて感心していた。


「魔性石で調べてないんですか?」


調べる方法が分かっているのだから当たり前の質問だ。


「調べたんだけど結果は、石の色は変化したんだが見たことない色に変わて、何の属性だったのかはわからなかったんだ」


レイスが横から結果を教えた。


「すごいですね、まだ発見せれてなかった新しい属性かもしれないってことじゃないですか」


ユウナは、またも驚いた顔をしていてさっきから驚いてばかりのようだ。


「先ずは街を出て首都に向かう途中で魔法見せてそれからだな」


レイスらしいな


「そういえば、私の属性は水です、属性魔法より白の魔法の方が得意ですけどね」


白の魔法?


また初耳の言葉でよくわからないが属性の一種科何かだろう。


「白の魔法てなんだ?」


「後で魔法見せる時に一緒に教えるから、まあそれまで待ってろ」


今説明するよりも実際に見たほうが早いということか。


   








そして、3人は朝食を済ませ宿を後にした。

2012/09/09誤字・脱字を修正しました。

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