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-92- 先読み

 先読みをしなくても、ゆったりと暮らせる社会が望ましいのですが、そうも言ってられない慌ただしい日々が続くこの頃です。^^

 大相撲の本場所が賑やかに開催されている国技館である。先場所、優勝決定戦で惜しくも準優所で終わった大関、元の里は、身体にものを言わせて他の力士達を()ぎ倒していった。そして14戦全勝で迎えた千秋楽である。決戦相手は同じく14戦全勝の横綱、玉昇竜だった。元の里は、相手とのそれまでの対戦を振り返り、アレコレと先読みをしていた。国営テレビの某番組ではないが、その心の内に分け入ってみよう。

『いやいや、アレでいけば相手も分かってるから、コウしてくるだろう。とすれば、ナニの方がいいか…』

 いろいろと先読みしたが、どうもいい勝ち筋が見えない。

『考えず、臨機応変でやるしかないか…』

 元の里はそう結論づけると、深く先読みしないことにした。その発想が功を奏したのか、元の里は千秋楽の一番を征し、十五戦全勝で優勝したのだった。そして全場所の準優勝を踏まえ、晴れて新横綱への昇進を果たしたのである。

 どうもココ一番っ! というときは、深く先読みしない方がいいようですね。^^


                   完

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