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-6- 稼(かせ)ぎ

 理想の(かせ)ぎは幾らくらいなんだろうか…と考えれば、「そりゃ多いほどいいに決まってるじゃないか」と答える人が多いに違いない。だが、果たしてそうなんだろうか? と穿(うが)った見方でよく考えてみれば、以外とそうでもないことが見えてくるのです。^^

 起業して稼ぎが夢のように増えた田崎は、それまで節約生活していた自分が馬鹿だったかのように思え、毎日、好きな物を食べ、すきなものを着て、欲しいものを買うことで百万円単位を使うようになっていた。そんな日々が続くうちに、田崎の心はそんな生活が当たり前に思え゛したのである。そして、一年が過ぎようとした頃、田崎は自堕落な生活は慢性化し、依存症の度合いを深めていった。一生懸命、齷齪(あくせく)して働き、それでも一日、数千円ばかりにしかならなかった稼ぎでったことも忘れ、田崎はそんな生活を続けた。

『どうも満足感がない…』

 田崎は豊かな日々の暮らしを得た代償として満足感を失くしていた。

 稼ぎが多くなったからといって、必ずしも理想の満足感は得られないということでしょうか。^^


                  完

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