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-56- 超音波撃退器
理想は害虫や害を及ぼす動物が家内に侵入しないことだが、相手さんも生活しなければならないから必死に侵入しようと試みる。よ~~く考えれば、、害虫や害を及ぼす動物とは人がそう決めつけるだけであって、相手さんからすれば、害敵かいっ! くらいの気分に違いありません。^^
最近、天井裏でガサゴソ音がし始めたので、窪川は超音波撃退器を買い求めることにした。駆除器ではなく、追い払う撃退器である。^^ ネット通販で手頃な商品を取り寄せ、自宅に備え付けた。
『ガサゴソされては、気になってかなわん…』
窪川の意図は、ただそれだけで、これという他意はなかった。効果は覿面で、『どうも、この家は居心地が悪いぞ…』と相手さんが思ったか思わなかったかは定かでないが、それ以降というもの、天井裏の物音は沙汰止みとなった。
『気の毒だが、こちらの生活防衛もあるからな…』と窪川は、思わなくてもいいのに思った。
確かに、理想は害虫や害を及ぼす動物が侵入しないことですが、古屋だと致し方ないですかね。^^
完




