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-52- 気楽
生きていく上での理想は気楽に暮らせる日々だろう。しかし、そうは問屋が卸さないので小売店は困る訳です。^^
とある町役場である。管理職となってからというもの、小宝は過労の蓄積で四苦八苦していた。
「ははは…非適の課長補佐になったんだから、そりゃ仕方ないだろ、小宝君っ!」
課長の金持は肩を一つポン! っと叩いて、小宝を慰めるかのように励ました。
「はぁ…」
係長だった今までの解放された気楽さが消え去り、小宝は『管理職なんかになるんじゃなった…』という悔いる思いで金持の言葉を聞き流した。
「まあ、旨味もあるんだからさぁ~」
「はぁ…」
旨味の意味が分からないまま小宝は小さく頷いた。小宝が金持が言った理想とまではいかない旨味の意味を知るのは、その先、数年してからだった。
まあ、管理職は責任も増えますから気楽に勤められないんでしょうが、それなりの旨味もあるんでしょうね。私には分かりませんが…。^^
完




