表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/100

-29- タイミング

 -29- タイミング

 物事には理想のタイミングというものがある。食べたいときに金はなし・・では困りますからねぇ~。^^

 月川は久しぶりにコレ! という目的もないまま、ブラァ~っと買物に出た。繁華街の通路をブラブラ(そぞ)ろ歩いていると一軒のアンティークショップ店前に月川の好みの調度品が展示されていた。[特売品]という赤札が付いており、価格はその手の調度品としては格安の値札だった。

『おっ!! いいねぇ~』

 瞬間、月川はコレ、欲しいな…と思った。だが、タイミングの悪いことに、持ち合わせの金は食事代+αぐらいで、その場で買える額は所持していなかった。月川は店に入って購入予約だけでもしよう…と思い立ち、店の中へ入った。

「あのぉ~、すいませんっ!」

「はいはい…」

 声に反応し、店奥から店主と思われる老人が現れた。

「表に展示されたの、買いたいんですが…」

「ああ、お客さんっ! 申し訳ありません。十分前に買われた方がおられるんですよ。今、売約済みの紙を貼ろうとしてたとこでして…」

「でしたか…。どうも…」

「お悪いことで…」

 月川はタイミングの悪さにすっかりテンションを落とし、軽く一礼すると店をあとにした。少し腹立たしく思えた月川は、美味いモノでも食って帰るか…とタイミングよく通りがかった洋食屋へ入り、熱々のジュ~シィ~なメンチカツ定食を食べて帰路に着いた。

 月川さんのタイミングは一勝一敗でしたか…。タイミングは全ていいとは限りませんよね。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ