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-22- 医者

 患者にとって相性のいい医者、悪い医者は当然、いる。悪いからといって「あんた、医者には向いてないよっ!」と思ったとしても、直接、言いづらいものだ。理想は自分の性格に合った医者に遭遇することだが、どうも最近はサラリーマン的医者が増えているのは困りものです。^^

 串刺(くしざし)は、とある病院で診察を受けていた。

「先生、どうでしょう?」

「はあ、まあ…」

 医者の葱間(ねぎま)はネガティブな!空返事をした。

「ですか…」

 串刺は『ダメだな、この医者…』とは思ったが、そうとも言えず空返事で返した。

 数日後、葱間は別の病院で診察を受けていた。

「先生、どうでしょう?」

「大丈夫ですっ! ひと月もすりゃ、元どおりになりますよっ!」

 医者の角煮(かくに)は豚のような笑顔でポジティブに返した。瞬間、葱間は『この医者にしよう…』と決意した。

 葱間さんにとって角煮さんは理想どおりの医者だったんですね。相性のいい医者に出逢えてよかったですね。^^


                   完

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