表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/443

第77話 こんばんはイリスちゃんですよ!


「ししょ〜生きてたんですね!」

 タンクさんはジェーさんはが生きていたことに嬉しくて感激の涙を流していた。


「も〜う、あの程度でしなないわよ!ま〜それなりには痛かったけど!」

 

 流石は見た目通り頑丈で良かった。実際見た目では車に衝突された以上に見えたから心配はしていた。


「それにしても火の勇者イグニス様とこんなところで会えるとは思わなかったわ〜ん」

 

 腕をハの字に構えて身体を左右に揺らす。

 全然可愛くないからやめい!


「なんだ?この化け物は大丈夫か?」

 イグニス様も遠慮知らずと言うが歯に衣を着せぬ言い方をする。


「あら?イグニス様も照れ屋さんなのかしら、うふっ、かわいい!」


 イグニス様の顔が引きつる。


「でも〜なんでこんなところにいるの?女神アテナ様のお導きかしら?」


「ん?……ま〜そんなところだ、それでお前らはクエストか?手伝ってやるから、町まで俺を送ってくれ」

 

 イグニス様はジェーさんの質問をつまらなさそうに返し話を変える。


「イグニス、私達はクエストじゃなくてレベル上げだから、今日はこの辺にするから町に戻るはよ!せっかくだしお父様に会っていってよ」


「う〜ん……そうだなせっかくだしバロンに会って行くか!じゃ〜ノルン今日は世話になるわ」


「分かったわ!イグニス」

 

 どうやらイグニス様は御屋敷にお呼ばれされている。あの感じだとバロン様とも仲が良いんだろうな。


 俺達は町に帰ることになった。

 

 ノルン達と分かれて俺、先生、ニキは帰路につく。


「先生…勇者についてもう少し教えてくれないかな?」


「なんじゃ、気になるのか?」

「ま〜勇者って何なのかな〜と思って」

 肩に乗っている先生と話しながら歩く。


「そうじゃな、勇者が何なのかすら分からんなど、先生としては放ってはおけん、では教えてやるのじゃ」


 先生の話によると、この世界は3人の女神によって守護されており、俺が住んでいる国では女神イリス様を崇めているのだが、ここから西にの方にある国では女神アテナ様を崇めているそうだ。


 では今の話と勇者に何の関係があるのか?そう質問すると、先程も話にはあったのだが、この世界は女神により守られている。ではどの様な方法を取っているのか?


 それは……神に選ばれし使徒の存在である。

 女神は地上の民に加護とスキルを与える。

 

 そして例外を除けば、その者は聖女、勇者、賢者と呼ばれた。


 

 女神アテナは戦の神と呼ばれ、賢者のスキルを与えたことはないが、必ず複数の者を勇者にする。火、水、風、地の四属性が現在確認されている。


 勇者の役割はこの世界に害する者を排除し世界を守る役目を担っている。イグニス様はその一人らしいけど、俺からすると強そうなおっちゃんにしか見えないけどな。


「ありがとう先生大体は分かったよ」


「こんなの基本中のの基本じゃからな!」


「分かってますって、でもそれならイグニス様は今何と戦っているんでしょうね?」


「さ〜のう…じゃが予想は出来る。タクトも分かるじゃろう」

 

「ゴエティアですね!」

 言われるまでもない!あいつらは害悪でしかない。そう思わせるだけのことをあいつらはしている。


「それだともしかしたらこの町にゴエティアの奴らが居るかもしれない!?……なんか心配になって来た!先生急いで帰りましょ〜」


 俺は走って家に帰った。


「ただいま!」

 俺は居間に向かって歩いていく。

 ちょっと遅かっかなが夕食が出来ている。


「遅かったじゃない。先にご飯を頂いてるわ!」

 スプーンで芋の煮っころがしを掬って食べている少女がいる。


「おう!イリス、今日は芋の煮っころがしか〜それ美味しいだろ!母さんの味付けは最高だからな〜…………ってなんでやん!」


 ついついビシッとツッコミを入れる。


「あら?もう少し面白いことを行ってくれると思っていたのに残念……」

 

 何故かイリスにがっかりされる。

 そんなことはいい、なんでこんなところに女神様がいるんだよ!


「あの〜イリス様」

 恐る恐る俺は声をかける。


「あら?友達に敬語はおかしくてよ!」

 ムスッとした顔をする。


「タクちゃんダメよ!お友達でしょ!」

「そうだぞ!タクト、友達に遠慮してはいけないな。もっとフレンドリーにいかないと、さ〜イリスちゃんと呼びなさい。


 母さんと父さんに諌められる。

 俺は思う。父さんこそ罰当たりなこと言ってるからね!


「良いわよ!タクト呼んでくれるかしら、うふふ」

 イリス様は面白そうに笑う。

 もうどうにでも慣れだ!


「イリスちゃん!ご飯食べ終わったら部屋で遊ぼっか!」


「うん!喜んで!」

 この時俺は覚悟して言ったのだが、イリスは怒りどころか内心自分の中で何か新しい感情が芽生えたと感じていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ