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第63話 レベルアップ!新たなる力は超便利!


 イリスからのなんちゃって神託を受けた俺はジャクソン村に向かっていた。ジャクソン村はバロン様が統治する村の一つで約三百人の小さな村、特別に何かあるわけでもなく、村人はのんびりと生活をしている。


「の〜タクトよ!腹は減らんか?」

「タクト、俺も腹減ったのだ!」

 二人は耳元と足元でうるさい!さっき食べたばっかりだろ!


「二人共、村までまだ結構あるから休んでいると日が暮れちゃうんだよ!出来れば半分以上は進みたいんだ、ご飯を作っている余裕はない!」



「良いかタクトよ!急いでは事をし損ずると言うことわざがある。あまり急ぐと物事はうまくいかないという意味じゃ、気を落ち着かせ慎重に行動しなければ大切なことを見落とすことになる。イコールご飯を食べても問題はないのじゃ」


 ローム先生は真剣な目で俺を諭すように説明する。

 

「タクトー美味しい物が食べたいのだ!」

 

 ニキは自分の気持ちを正直に俺にぶつける。


「先生……それっぽい事を言ってるけど、中身はそうニキと変わらないよね〜……ま〜どうせ野宿はするつもりだし、早めに休むか、でもその代わり明日は早めに起きて移動するから先生はしっかり起きてよね」


「何じゃ!我だけダメな子みたいに言うでない!」


「どの口でそれを言いますか!いつも起きてこないのは誰ですか!………とにかくもう少し先に川があるんでそこで野宿の準備をしましょう!行きますよ!」


 二人は「オー!」と元気な掛け声を上げて喜んだ。


 

 川に着くと野宿の準備を進める。


「なんかキャンプに来た気分!」

 周りは木々が生い茂った森、優しい風がながらゆらゆらの揺れている。川のせせらぎは聞いているだけで涼しい気分にさせる。


「ヤバいね〜マイナスイオン効果で癒される!平穏な生活にはこう言うのも必要だよね」


 森林浴で全身が自然を感じていた。

 

「ふぅ〜はぁ〜……空気がうまい!学生時代の合宿を思い出す。あの時はみんなでカレーを作って食べたな〜……あのカレー美味しかったなー」


 前世の記憶を思い出し感傷に浸る。

 キャンプで食べるカレーってなんで美味いんだろうな〜俺達が作ったのに店に負けない美味さがあるんだよ!


 あ〜あ……また食べたいな〜

 でも、ここは異世界…カレーのルーとかないよな〜。


 俺は少ししんみりとする。

 

 すると「ボテ」……見覚えのある固形物が目の前に落ちてきた。


 クンクン………この香り……まさか!?

 飛んで来た方向を見るとツールボックスが置いてあった。


「カンナこれはまさか!あれなのか!?」

「フッフッフッ……どや!嬉しいやろ〜ウチが用意してやったでー!」

 

 カンナからポーンっと見覚えのある箱が飛んで来た。それを手でキャッチする。


「こ、これはバーモ◯ドカレー中辛!?だと〜一体どこでこんな物を!?」

 俺は激しく驚愕した。


「タクトはあかんわ!もっとウチに興味を持たな!なんで確認せーへんのや〜」


………何を?


「こないだあんなけ悪魔を倒したんや!レベルとか確認せんとあかんやろ!」


………お!忘れてた!



『ステータスオープン』


……………………………………………………………


『タクト』 Lv:30


【種族】ヒト族

【年齢】14

【職業】庭師(お手伝い)

【称号】神の使徒

【加護】イリスの加護


【HP】1020/1020(+0)

【MP】350/350(+0)

【魔力】102(+0)

【筋力】75(+0)

【耐久】75(+2)

【敏捷】92(+2)

【運】 100(+0)


【ユニークスキル】ツールボックス Lv.1

【レアスキル】 地の精霊魔法 Lv.2 

        雷魔法 Lv.1

【コモンスキル】剣術 Lv.2 体術 Lv.2 

        生活魔法 Lv.2 

        魔力操作 Lv.2

        言語理解 Lv.1 

        料理 Lv.up2→3    

        掃除 Lv.2 採取 Lv.2 

        隠密 Lv.2

        M Lv.1(ブタ野郎!)


道具 プラスドライバー

   ニッパー

   絆創膏

   ハンマー

   メガネ 

   ライト 

   作業手袋  

   ヘルメット 

new!タブレット

new!配管

new!バーナー

new!蛇口

……………………………………………………………


 すごい!レベル30になってる。

 ここ最近魔物を倒してもなかなかレベルが上がらなかったけど、一気に4レベルも……あの悪魔を倒したことで相当な経験値を得たのか、確かに強そうな雰囲気はあったもんな、簡単に倒せたけど。


 新しいのが結構あるな〜今回は部材まであるけど普通の使い方と違うのだろうか。

 

 さてそれも気にはなるがまずはカレーの確認をせねば!


「な〜カンナ、このカレーのルーはどうやって手に入れたんだ?」


「それはな〜タブレットを使って注文したんや!」

 

「何それ?元の世界の物をネット注文出来るってことか?」


「ま〜そう言うことやな!」


 素晴らしい!なんてことだ!こんなことがあって良いのか!


 俺は衝撃を受けうち震えていた。


 この世界に来て、元の世界に比べて随分と平穏な暮らしが出来て満足していた。しかしどうしても比べてしまい物足りなく感じていたことがあった。それがカレー……では無いのだが、その中に含まれる。簡単に言うと文明が元の世界に比べて劣っている。今まで当たり前だったことが出来ない!食べ物であればラーメン、天ぷら、寿司がない。物で言えばエアコン、冷蔵庫、洗濯機がないなど、美味しい物や便利なものがなく地味にきつかった。しかしこのタブレットっとがあればそれがいくぶんか良くなるのは間違いない。これは俺にとってまさに文明革命なのだ!


…………………………………………………………………

名称∶タブレット

分類∶電子機器

属性∶空間 

効果∶千円の商品の場合、一万ウェンで購入可能

  (異世界と元の世界の換金率は十倍)

性能∶空間販売で食べ物に限り元の世界からお取り

   寄せ購入が可能

  (一定の購入金額を超えると商品の種類が増える)

      

…………………………………………………………………



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