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第6話 オフっとお風呂に入ります


 オーガが町の近辺で現れたことで、男爵様の命令により兵士達を町周辺の巡回させ警戒にあてている。それは良い。問題はまたしても父さんと母さんに心配をかけてしまうかも知れない事。

 俺は何事もなかった振りして家に入ればいいか〜と思ったが、そんなわけにはいかなかった。俺血まみれじゃん!こんなの見られたら心配しかされないじゃん!どうしよう。


………家の周りでウロウロしていると声をかけられた。


「あんたバカ!なにあっち行ったりこっち行ったり、落ち着きがないわね〜」


 いきなり罵倒ですかノルンさん、偉そうに腕を組んでこんなところで何をしてるんだ?


「あ〜ノルン……オホン、久し振り元気してた!」


「何してるのよ!バカ!身体が動くようになったならすぐに私のところに来なさいよね〜」

 ワガママだな〜この子は………もしかして心配だったのかな〜?


「心配した?」

 ついポロッと心の声が漏れた。


「ん〜」

 ノルンの顔が見る見る赤くなり拳に力が入る。


 あ〜失敗した。瞬間腹部に激痛が走った。


 俺が悶絶している間、ノルンはブツブツ言い訳してたけど痛みで話が耳に入らずそのまま流した。


「大体なんで家に入らないのよ!そんな格好でウロウロして恥ずかしくないわけ」


「うん、そうなんだけど、この格好だと母さんに心配

かけそうで嫌なんだよ!」


「はぁーまったく世話が焼けるはね〜ついて来なさい!私がなんとかしてあげるわ!」


 ノルンに連れられ着いたのは屋敷、つまりノルンの家であり、俺の仕事場でもある。


「ノルンどうするつもりなの?」


「いいからあんたは黙ってついてくるの!」

 こちらに振り向きもせずドンドン進んで行く。


 そのまま玄関の扉を開けて入るノルン、そのままついて行こうとしたが気がつく。


「ノルンこのまま入るのはまずいよ!屋敷を汚しちゃう!」

 俺の服はオーガの血で汚れているうえに結構臭い。

このまま絶対に入れない。


 ノルンは俺の姿を見て、

「確かにそのままだと母様に殺されるわ、ちょっと待って」

 ノルンはそのまま屋敷の中に駆け込んで行った。


 あんまり汚れた姿で玄関の前にいるのは良くないと思い戻ろうと振り返るとそこに綺麗な女性が立っていた。


「お!奥さま……あ!?申し訳ありません!このような姿で」


 その女性はバロン様の奥方でノルンの母親でもあるスカーレット様、俺にとっては雇い主でもあり、絶対に逆らってはいけない方である。


「タクトくん、ずいぶんと汚れているわ………そう言えばオーガの件………そういう事」

 スカーレット様はブツブツと言い終わると、なにかを思いついた様で、ノルンによく似た鋭い目つきで俺は見られゾクリとする。


「話が聞きたいは、ついてきなさい!」

 有無を言わせない強い言葉、逆らうことなど出来るはずもなくスカーレット様について行く。


………………▽


「さ〜まずは身体を洗いなさい」

 スカーレット様に連れられて来たのはお風呂、これは助かる。しかもここはお湯に浸かることが出来る湯船があり一般庶民である俺からすれば本来贅沢品。


「奥さま、本当に入っても宜しいのですか?」


「タクトくん、私の言うことが聞けないのかしら」

 

 再び鋭い目で見られビクッとする。


「いえ、そんな事は……入らせて頂きます」


 お風呂を使わせて頂く許可を得られたのでまずは洗い場で身体の汚れたを落とす。


「ガラガラ」

 ん?扉が開いた音がしたような……俺は後ろを向く。


「えっ!?ちょっ奥さま何をされて!」

 そこに居たのはスカーレット様、しかも真っ裸で、俺は急いで前に向き直す。


「タクトくん、屋敷を汚すのは許さないわ!私が隅々までしっかりと綺麗にしてあげる」


 え!?後ろから乳圧が思わず「オフッ」と声がもれる。俺はどうやらスカーレット様に後ろから抱きつかれる体勢になっているようだ。スカーレット様は抜群のプロポーションで、いわゆるボン·キュウ·ボンのそうそうお目にかかれないスタイルの持ち主。


 これはヤバい!こちとら思春期真っ只中の少年で、中身が三十のオッサン、身体は元気で色々期待しちゃうと、あ〜〜ムスコが元気になってしまった!


 俺の身体は自然と前かがみになりなんとか抑える。くそ〜元気過ぎるぞ!若いって素晴らしいぜ〜……けど今はダメ!ここでやらかしたら首が飛ぶ!


 しかしこれは序章に過ぎなかった。


 スカーレット様は頭、首、腕と上から順に洗ってくれました。


 くっ……ムスコよ!理性よ!堪えろ堪えてくれ!


 も〜う洗われるたびに背中に柔らかい感触が、しかも時折先端のポッチだけを当て俺の性欲を刺激する。


 なんかワザとやってませんかスカーレット様?


「うふふ、上はだいぶ綺麗になったから次は下の方を……」


 スカーレット様の手が俺の股にゆっくりと降りてくる。


「ス、スカーレット様、それは流石にまずいのでは!」

 とっくの昔にまずい領域を超えている気はするが、そこは更にまずい。


「あらあらここをこんなにしておいて良く言えますわね!」


「アフッ」

 俺のムスコが鷲掴みされ一気に障壁崩壊の危機を迎える。


「あらあら、ピクピクさせてカワイイ〜、大丈夫、安心して優しくゆっくりと洗ってあげる!」


 サワサワ、サワサワ、スカーレット様は言葉の通り優しく巧みな手さばきで綺麗に洗ってくれた。


 すでに俺の意識は混濁し限界を超えようとしていた。


 その時、再び扉が開く音がした。


「キャー、何をしてるんですか、お母様」

 

 この声は……ノルン?


「あら、もう見つかっちゃたの、これからが楽しいのに」

 スカーレット様は淡々と話すなかノルンは顔を真っ赤にして目を手で隠している。


「もーう!何してるのよ!タクトのバカ」

 ノルンは俺の手を掴み引っ張る。


 待てノルン、今引っ張られると非常にまずい状態なんです。


 声を出す気力すら失った俺は力なく立ち上がる。


「はぅー」 

 ノルンの前には元気に立ち上がったムスコがピクピクしている。それを見て固まるノルンは更に顔を赤くしていた。


「こ、こ、このバカちんが!」

 

「はう!?」


 ノルンの蹴りがムスコを直撃、俺は悶絶してゴロゴロと転がり、ノルンはどこかに走って行ってしまった。



「ノルンもまだまだね」

 スカーレット様はうふふふと笑いながら出て行く。


 俺はこの後どうすれば良いの?……痛みに堪えながら

その後について考えるが、ろくな未来が待っていないと思い静かに目を瞑った。


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