第279話 悪いことしちまったな
なんとかラキさんを納得させた俺は屋敷の侵入を試みる。ちなみにローム先生は上空から何か動きがないか監視してもらうことにした。
俺は地の精霊と共に地面を潜り屋敷の敷地に侵入、地面からポッコリとモグラの様に顔を出して周りを見渡す。
「取り敢えず……周りに人の気配は……なしと!」
屋敷は結構ボロボロだった。壁に大きな亀裂が所々にあり何か黒ずんだシミの様なものもついていた。
「さてどうする。中に人の気配は……あるな!」
ま〜当たり前か、二人は最低でも居る訳だし、問題は他に何人居るかだ。バラクは居て欲しいけどな。
「まずは出来るだけ人がいなさそうな部屋に入ってみるか」
モコモコと地面を移動し、少し気配を探ってから2階の部屋に地面を隆起させ侵入する。
「よっと!………窓は開いてる!ラッキーだ」
へへっ、不用心だぜ!
俺は窓から部屋に侵入、中は真っ暗、人は居ない。
少し部屋に待機していると目が暗闇に慣れてきた。
周りには小さなテーブルと椅子、それと簡素なベットか……特に変わったものはない。
何でも良い情報がほしい。見つからずに情報を集めないと………あ!そうだ。まずはこの部屋から調べよう。
俺にはアレがあった。
再びメガネをかける。
この部屋で起きた出来事を確認し情報を集めるのだ〜。
さて、時間はどのくらいにしようか、ん〜……分からんな。この部屋に誰かが居た時間なんて知りようはないもんな。
取り敢えず三十分前にでも……ミルミルってか!
周りを見渡すと居た。仮面を付けたていた女性だ。
ベットの上に座り片腕を上げて脇を拭いている。
女性は……上半身裸だった。
小ぶりだがツンっと立ったおっ◯いがチラチラと見える。
そう言えばお風呂に入りたいとか言ってたな。悪いことしちまったな。ま〜目の保養にはなったかな感謝感謝。
仕方ない1日前に変更して……ミルミル〜。
周りを見渡すと居た。仮面を付けたていた女性だ。
ベットの上に座り片膝を引いてムダ毛処理をしていた。
女性はパンツ一丁である。
プリッと張りの良い大きめのオシリがはっきりと見える。
また悪いことしちまったな。ま〜目の保養にはなったかな感謝感謝。
オホン……仕方ない1週間前に変更して……ミルミル〜。
周りを見渡すと居た。仮面を付けたていた男性だ。
ベットの上に座り全身のストレッチをしている。
男性は全裸だった。
イケメンでありながら引き締まった肉体、そして立派なナニが良く見えた。
うっ……悪いことしちまったな。人によっては目の保養になるが俺にそんな趣味はない。
俺は静かにメガネを外した。
作戦変更だ!この部屋はダメだ!すぐに移動する。
俺は気配を出来るだけ消しながら部屋の扉を開いた。他の部屋に入ろうとしたが下の階から声が聞こえた。この声はあの二人か。
「エリック兄様まだバラクは戻らないのですか?」
「あ〜まだ戻らん。バラクのことだ今日は戻らんかもな」
「そうですわね。あの方は自由ですもの、連絡くらいは入れておいてほしいですわ」
「あぁ、そうだな。でも仕方あるまい。例の者達に交渉を行っているのだろう。あまり上手く進んでいないのかもな」
「え!?でもそれならどうなさいますの!彼らの協力なくしては!」
「ラウラ落ち着くんのだ!確かに私達には他に方法がない。だかこそバラクを信用しよう。それまでは私達はいつでも動けるよう準備をしておこう」
「はい……エリック兄様」
どうもこの二人、だいぶ立て込んでいる様だ。とは言えこれは次の反乱に関わることだとすれば……もちろん放ってはおけない。これ以上はやらせない。ここで捉えるか?どうせ情報は後でメガネで確認出来る。
俺は覚悟を決めた時だった。
「あなたどなたですの!」
「御人どこから入られた。何用だ!」
ん?下の階から二人の大声が聞こえて来た。何かあったのか?
「今宵は良い日でありますな。二つの若き魂との出会い。あなた方は何を望むのですかな」