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第23話 犯人は誰?


 食費のお金は確保は出来たし、パルメさんの事件を

調べるか、俺達はまずパルメさんの家の近くに向かった。


「ここなのじゃな、家の中に入るか?」

「いや、中に入ってももう片付けられてるだろうし、それに遺体があっても見たくない」

「そうかもしれんが、何か手がかりがあるかもしれんのじゃ」

「そうなんだけど、まずは結界の確認をしよう。結界は昨日の時点で衛兵が確認をしているはずだけど、それについてはボクが聞いたところで教えてはくれないだろうから、あとでノルンに教えて貰おう。俺達は俺達で別の方法で探そう。もしもまだ結界が壊れたままだと、また被害を出してしまうからね」

「それで探す方法はどうするのじゃ?」

「な〜ニキ、ゴブリンの匂いを追って、どこから町に入ったかわかるかな?」

「フッ任せろタクト、匂いさえ流れてなければ追うことは容易なのだ!」

「良しそれなら問題ない。まずは侵入経路を探すぞ!」


 まずはパルメさんの家の侵入ルートの窓付近の匂いを確認、ニキは問題なくゴブリンの匂いを見つけ、その匂いを追ってもらった。


「あぁ?……外の方に行かないのか……」

 ニキは町の中央に向かう。どういう事だ?


「あそこなのだ!匂いがするのは」

 ニキが見つけたのは荷馬車、この中に?


「ニキ、荷馬車のどこから匂いがする」

 俺はさらにニキに追ってもらうと、荷馬車に置かれていた樽が四個空いた状態になっていた。


「この中に入って居たのか………それってもしかして」

「タクトこいつ等は町の正門から入って来たのじゃ、あそこには魔物避けの結界はないからのう〜」

 先生は腕を組み考えている。そうこの時点でほぼ間違いなく何者かがゴブリンを連れて来た事になる。………それではそれが誰で!何のためにやったのか?


「しかし、これで結界を壊れている訳では無い事はわかったのじゃ、タクト、次はどうする?」


「あ〜まだ良い方法は思いついていないけど、この場所の持ち主と門番にこの荷馬車が通った時のことを聞くくらいかな……」

「うむ、しかし持ち主が犯人とは限らんだろうし知らないふりをされれば分からん。門番に関しても特徴的な荷馬車であれば覚えておろうが、この荷馬車ではのう」


 確認したところで犯人に繋げるのは難しい。あとは……


「なんでウチに頼らのんや〜」


「あた〜!」俺の頭突然何かが落ちて来た。


「カンナさん、痛いんですけど?」

 俺の頭の上にはツールボックスことカンナが乗っている。


「淋しいやないの〜なんでウチにも相談してくれないんや!」


「ごめん忘れてたよ!でもほとんど戦闘用の工具だろ

今回使えそうな物はなかったと思うけど?」


「そんなん分からんやないか、レベルが上がって使える工具も増えたんやで〜」


「え!?マジ!……そうかドラゴンを倒したからレベルが上がったんだ!」


 俺はステータスを確認する。


…………………………………………………………………


『タクト』 Lv:20


【種族】ヒト族

【年齢】14

【職業】庭師(お手伝い)

【称号】村人

【加護】特になし


【HP】380/380(+0)

【MP】180/180(+0)

【魔力】50(+0)

【筋力】30(+0)

【耐久】30(+2)

【敏捷】37(+2)

【運】 100(+0)


【ユニークスキル】ツールボックス Lv.1

【レアスキル】 地の精霊魔法 Lv.2 雷魔法 Lv.1

【コモンスキル】剣術 Lv.2 体術 Lv.2 

        生活魔法 Lv.2 魔力操作 Lv.2

        言語理解 Lv.1 料理 Lv.2     

        掃除 Lv.2 採取 Lv.2 隠密 Lv.2


道具 プラスドライバー

   ニッパー

   絆創膏

   ハンマー

   メガネ new! 

   ライト new!

   作業手袋  new!

   ヘルメット new!

…………………………………………………………………


これって……もしかして、


…………………………………………………………………

名称∶メガネ

分類∶装身具

属性∶時空間

性能∶時空間把握により過去の出来事を遡り見る

   ことが出来る

   制限は四十八時間前まで

…………………………………………………………………


 なるほど、サンキューカンナ、これで犯人が分かるじゃ〜ん。


「カンナ、メガネ貰うよ」

「はいな!」


 ツールボックスがカパッと開き、そこにあるメガネを手に取り着けると馬車の中を見た。


「さてと何時間前かな〜?」

 使い方、使い方……俺が念じると頭の中に取説が浮かび上がる。


「あ〜なになに……メガネの横にダイヤルがあるのか、よっよっよ、………初めから見るか」

 俺はダイヤルを最後まで回し四十八時間前から確認していく。


「お!!変わった変わったぞ!」

 メガネを通して見た景色は明らかに変わっていた。なぜなら俺が見ている場所には馬車がなかったのだ!


「なるほど、馬車の過去の映像じゃなくて、この場所の映像が見えるのか、しばらくそのまま見ているが、人が通るばかりでまったく馬車が来ない。


「時間がかかるな〜時間を一気に進めるか!」

 俺はダイヤルを戻し、一気に進める。


「お!馬車がある」

 どうも到着したみたいだな!よ〜し犯人の野郎来いや〜


「………………なが〜い」

 犯人がいつ訪れるか待っているのだが、映像の進む時間は実際の時間と同じなので犯人が来ないことにイラつく、さっき我慢できずにダイヤルを回したら一気に進んでしまった。すでに樽が空いておりゴブリンが居ない。このダイヤルは一時間単位でしか動かせないので意外と不便、また一時間前に戻し見ている。


 しばらく我慢して見ていると馬車の前に立つ怪しい人物が現れる。


「ハッハッハ、待ってたぞ犯人、我慢して見ていたかいがあったぜ!さ〜正体を現せ!」


 俺は食い入る様に犯人を見る。


 犯人は黒いマントコートで頭から身体がすっぽりと隠れて、姿がよく見えない。普通見れば怪しい姿なのだが、今見ている時間は夜中、そしてここは人通りが多くはない。これなら目立つこともなく見つかりにくい。


「あ〜こっち向け、顔を見せろ!」

 犯人の後ろ姿しか見えず、ブツブツと何かを言ってゴブリンに指示を出しているのが分かるが、このメガネには音声機能がないので情報は見た目しかない。

 犯人の姿は身長が俺より少し高いから160ちょいガタイはそれ程良いわけでもなく普通。つまり男か女かすら分からない。どうする他に情報はないのか!


 俺は目が充血するほど開き、一瞬の隙すら見逃さない。


「タクト大丈夫か?目が飛び出るぞ!」

 ニキに心配され、

「タクトアホ面になっているのじゃ」

 先生にバカにされ、

「タクト、見づらいなら角度を変えたらどうや!」

 カンナにはアドバイスを受ける。


………角度を変える?


 俺は数歩横に移動、

 え!?犯人を横から見える。………俺っバカ!

 道具とはようは使いよう、どんな優れた道具でも使う側が有用出来なければ宝の持ち腐れなのだ。


 俺は気を取り直し犯人を真正面から見る。


「なんで………あなたが…」


 俺は犯人の顔を見て何がなんだか分からなくなった。

 

ご愛読して頂いた方、本当にありがとうございます。

面白く書けるよう今後も頑張っていきたいと

思います。(*´ω`*)


「下の評価★を付けて頂くと今後の励みになりますので

 よろしくお願いします!(◡ω◡)」

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