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第229話 遺跡の冒険

明けましておめでとう(◡ω◡)


今年も宜しくね!(≧▽≦)/


「ん?確かにすぐそこには遺跡があったとは思うが、なんもないぞ!あんなところには」


「ノウノウノウ、おっさん、それは表向けよ。実は地下に結構なダンジョンがあるわけさ、そこにはお宝がザクザクよ」


「ほうーそれは知らなんだ!」

 

 意外にも二人共仲良く話をしているけど、そのおっさん教皇だから、超偉いから、超失礼なんだけど、でも教皇様は全然気にしているようには見えない。注意するのも面倒だし黙っとくか。


「なーアンディ!今ちょっと俺達お金に困っててさ、その遺跡探索に協力するからお宝少し分けて貰うことは出来ないかな?」


「それは構わないぞ」


 え!?即答?いいのかな?


「自分で言っておいてなんだけど、良いの?お宝の頂戴って言ってるんだよ。かなり図々しい話なんだけどさ〜」


 俺は申し訳なさそう聞いた。


「タクト、私は冒険のスリルを感じる為に、冒険者をやってるのさ、生活をするのに必要な、お金はいるが、別にたくさん欲しい訳では無い。遺跡に何があるかは分からないが欲しいだけ持って言ってくれたまえ」


 おぉ~、なんて良いヤツだ!

 Mのイメージしかないアンディの好感度が一気に急上昇した瞬間だった。


 良し!これで資金を集めれる可能性が見つかった。遺跡の場所もここからすぐだから俺達はこのまま遺跡に向かうことにした。

 

…………▽


「ここが遺跡……ね〜……」

 なんと言いますか、瓦礫の山なのでは?と思いたくなるほど荒れていた。

 遺跡は地下にあったのだが、少し階段を降りたらすぐに着いてしまった。しかも行き止まり、中にあるのは人形の石像と壁画、どうしようお宝がない。


「この場所はかなり前に発見されておったからな、調査され尽くしてはずだ。こんなもんだろうな」

 教皇のおっさんはウロウロと瓦礫をどかしてお宝を探していた。ま〜そんなところにはないわな。


「アンディここじゃないんだろ。どこなんだ?」

 

「もちろんさ!タクト、ここを見つけるのはちっと難しいからな!任せておけ」


 アンディは真っ直ぐに壁画に向かって歩いて行った。


「なるほど、この絵が……謎解きって訳か」

 壁には槍を持った戦士と盾を構えた戦士が描かれている。これは昔の話に出て来るどんな盾も突き通す矛とどんな矛も防ぐ盾の話みたいな謎がかかってるのか?

 

「うーん、ボクは見てもよくわからないや。アンディはもう一度通ってるから分かってるんだろ。教えてくれ」


「フッフッフ、分からなかい。では教えてあげよう。実はこの壁画は……」


「ドッセイ!」隣の壁画は崩れた。

 何やってくれてるのよ!おっさん。

 教皇のおっさんの一突きで壁が崩れ通路が現れる。


「教皇様なんで殴るんですか!」

 暴走か?暴走なのか!


「俺はな!小難しいことは嫌いなんだ!通れりゃ〜良いんだ!通れりゃ〜、ほらさっさと行こうぜ!」


 おっさん考えてイライラして殴ったな!

 まったく本当にこの人が教皇で大丈夫か?


 ちなみに後でアンディに聞いたのだが、壁画の隠し通路を見つける方法、それに盾と矛はそこまで関係なかった。俺は分からなかったが、壁画に描かれた戦士はこの辺では有名な偉人で見る人が見れば分かり、そして違和感に気がつけるらしい。その違和感とは武器の矛盾、戦士の二人は得意とする武器が違っていたのだ。この様に他の壁画には矛盾があり、その中で一つだけあっている壁画に触れ魔力を通すことで壁が開く仕組みらしい。

 教皇は運なのか勘なのか知らんが一発でその壁画を選び貫いた。


 それからが大変だった、中は迷路の様になっており、トラップがあるは、魔物がいるはと、でも一番大変だったのが二人の問題児、この二人が注意しても全然言うことを聞かない。アイリスはあからさまに怪しい紐を引っ張るは、教皇のおっさんは突っ走って床を踏み抜くはでトラップを発動、何度死ぬかと思ったか、そして隣には光悦した表情でこれを楽しんでいるヤツ、俺の気持ちを分かってくれる人がいない。


 はぁ〜とため息をつきながらも、俺達は最下層に到着した。


「そう言えばアンディ、聞いてなかったけど、この奥に何が居るんだ?」


「そう言えば言ってなかったな、良いかみんなここからは気を引き締めろよ!今までの様に楽しんでいられないぞ!」

 

 いや、お前しか楽しんでねぇーよ!ふざけんな!

 そう……俺は思っていたのだが、アイリスと教皇のおっさんは「はーい」と楽しそうに返事した。

 

 え!?しんどかったの俺だけなの!


「ここにはパズ厶と言うドラゴンがお宝を守っている」


「なんと!?パズムだと!実在したのか」

 おっさんが驚いているけど、有名なドラゴンなのか?


「あぁ、私も見た時は驚いた。一体何を守っているのか楽しみだ」

 アンディはニヤリと笑う。


「おーし、拝んでやろうではないか」

 おっさん勝手なことすんな!


 パズムが居る扉が開かれた。


 扉を開くとそこは普通の部屋だった。

 机と椅子、絨毯、暖炉に本棚?

 ……ちょっと豪華な一般家庭て感じ。


「あれ?また来たの、エルフの人、それに他にもお客さんか、久しぶりだな〜こんな大所帯」


 椅子に座り本を読みながらにこやかにこちらを迎えてくれた人の顔はドラゴン!?

 

 俺は驚きを隠せず口をパックリ開けて、しばらく固まっていた。


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