第221話 教皇現る!そして母ちゃん現る!
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『タクト』 Lv:70
【種族】ヒト族
【年齢】15
【職業】町長
【称号】神の使徒 悪魔の王を倒せし者
勇者を倒せし者
【加護】イリスの加護
ヘカテーの加護
【HP】2550/2550(+0)
【MP】7700/7700(+0)
【魔力】2200(+0)
【筋力】200(+0)
【耐久】280(+2)
【敏捷】326(+2)
【運】 100(+0)
【ユニークスキル】ツールボックス Lv.2(人化)
陰陽道 Lv.up1→2
【レアスキル】 地の精霊魔法 Lv.9
雷魔法 Lv.3
【コモンスキル】剣術 Lv.2 体術 Lv.up3→4
生活魔法 Lv.2 魔力操作 Lv.up5→6
言語理解 Lv.1 料理 Lv.5
掃除 Lv.2 採取 Lv.2 隠密 Lv.2
M Lv.1(ブタ野郎!)
◆ツールボックス
道具 プラスドライバー
マイナスドライバー(貫通追加)
精密ドライバー
ニッパー
絆創膏
ハンマー
メガネ
ライト
作業手袋
ヘルメット
タブレット
配管
バーナー
蛇口
エアコン
ドリル
安全靴
テスター
バッテリー
ナイフ
携行缶
new!作業服
◆陰陽道
術スキル 冥界への許可
天界への許可
視える人(深層)
※各道具はレベルupしたことで能力が向上もしくは
別系統の能力が開花しています。
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レベルは上がったけど……どうだこれは?基本パラメーターは向上したのは同然として問題はスキルだけど道具で増えたのはつなぎだけか、あまりラキを助けるには関係ないなさそうだな。他には『陰陽道』スキルが上がってはいるけど、大して使ってないんだけど、ま〜いっか!それによって上がった能力は『視える人』これが深層になってる。これがどう言う意味だ?
「悩むな。これはよ〜く考えないと」
俺はラキを救う為頭を悩ませていると、少し離れたところから怒号が聞こえてきた。
「これはどう言うことだぁ!誰がこんなことしやがったぁー!張っ倒してやる」
「なんだあれ?騒がしいおっさんがこっちに来るぞ」
大柄のおっさんが周りのお付のと思われる人達に止められながらもグイグイと進んで来る。スゲェーバワーだ!ゴリラ級だな。
身なりは正装ぽいけど、鎧とか道着とかの方が似合いそう。
そんなことをぼーっと考えていると、いつの間にか目の前に立っていた。
「おっお〜……デカい」
ややたじろぐ。
「おお〜我が愛すべき町民よぉー!」
「え!?ちょっ!うわぁ~」
大男に突然抱き締められる。
イテテテェ!何すんだこのおっさん!?
「教皇様落ち着いてください。それに彼はここの町民ではありませんよ」
「なにぃー!なんだコイツ違うのか?」
突然放されて地面に落とされる。
尻を打った。痛い。
えーっと今なんて言った?教皇?このゴッツいのが?
「教皇様お戻りになられたのですね」
「あー今戻ったところだ、ティア何があった言え!」
ギロッと睨まれティアは肩をビクッさせる。
そりゃーこえ〜よ!こんなゴッツいおっさんに睨まれれば。
「なぁーティア教えろ!聞こえウッ!?」
あれ?……なんだ?おっさんの動きが止まった。
それに今度はおっさんがビクついてるぞ?
「かっ……母ちゃん違うんだよ。これはだな……いや!違うんだって俺はみんなのことが心配でよ〜あ!?…ごめんよ!母ちゃん許してくれよ〜」
なんだこれ?急におっさんがナヨナヨしている。
なんかキモイぞ!
「あれは聖女様とお話をされていますね。だぶん怒られていますね」
あ〜なるほど、確か聖女様は音を使ったスキルの使い手だったけ、俺達には聞こえないけど、遠方から会話が出来るのか……凄いな〜
「でもさ〜母ちゃんってのはなんなんだ?聖女様は聖母?みんなのお母さん的な?」
「違うます。聖女様は教皇様の母君です」
「それは、聖女様からあのゴッツいおっさんが生まれたと?」
「アハハ…面白いことを言われますね。その通りですけど、もちろん生まれた時はちっちゃくって可愛かったと聞いていますよ」
「ですよね〜。それにしても聖女様に子供、と言っても大人だけど、ちょっとビックリですね。しかも全然似てないですし」
ん?なぜか突然俺に影がかかる。なにこれこわーい!
「ほぉ〜面白そうな話をしているではないか、是非とも詳しく聞きたいぞ!どの辺が似ていないのだ!クリソツであろう」
教皇様がグワッと顔を近づけてくる。
教皇様強面なんだからあんま近づかないで、そんなこと言われても聖女様の要素、どこにあるのよ?
ティアさんが耳打ちする。
「タクトさん、教皇様は聖女様ラブなんで、あまり否定的なことを言われると気にするんですよ。日頃は鈍感で大雑把なんですけど」
おっさんの額がピクッする。
「ティア、勘違いすんなよ!俺は聖女様を尊敬してるだけでだな〜。決して母ちゃんだからヘコヘコしているわけではない!」
教皇様は胸を張って言っているが、結局のところ頭が上がらないのは認めるんですね。
「教皇様、その話は分かりましたので、早くお勤めに戻られた方が宜しいかと」
「ティア、何かテキトウに誤魔化しておらんか?母ちゃんのせいで、俺のことを軽く見る者がおる。ここはしっかりと話をして分からせねば」
教皇様は逃がしてくれなさそう。……あれ?急に周りから声が聞こえなくなった。それに空気が澄んている?
「どうしました?教皇」
おっさんの額がピクッピクッとする。
おっさんがぎこちなく後ろを向くと聖女様が居た。
「母ちゃん……なんだ近くに居たのか、それなら普通に話せば良かったたのに……」
「母ちゃん……教皇は何を言われているのですか?私は聖女です。ですが母として言わなければなりませんね。サッサと仕事をしなさい!サボることは許しませんよ!」
聖女様は母の顔になり、おっさんを叱った。
ヘコヘコするおっさんを見て、この人が教皇で大丈夫なのかと不安になる。