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第195話 タクトの戦い②


「タクトと言いましたか、思っていた以上にやりますね。これは確かに油断すれば我々が殺られかねません」


 モポスの野郎、冷静じゃないか、激情にかられて突撃してくれた方が嵌めやすかったのに。



「カンナ、あまり時間はかけられない。アイツらを一気に倒す!サポートは頼んだ!」


「任せときー!アイツらにに目に物見せたる」


 俺は工具をハンマーに変え攻撃を仕掛ける。

 モポスを中心にアイツらが集っていたので思いっきりそこ目掛けてハンマーを振った。


『ハンマークラッシュ!(空間圧縮)』


 ドンっと衝撃が走る。

 アイツらはかなり高い探知能力がある。

 全員に躱されてしまったが、衝撃波で散り散りに別れた。狙うは一番近い狼と猫の魔物!


 俺は配管で一気に移動、狼と猫の魔物の間から出ると、即座に2体の魔物は鋭い爪を俺に向けた。


 安全靴発動『空間反射』


 攻撃を見事に反射させるが、さっきもそうだったがこの魔物達の反射神経は鋭い、またしてもギリギリ躱される。……だけど!


「残念やったな!そっちにはビス撒いといたでぇ!」


 カンナは2体の魔物が回避する方向を予測しビス(空間固定)の罠を仕掛けていた。


 狼と猫の魔物は拘束され、これで3体。


「おいおいおいおい、何やられてるんだよ。ニンゲン如きに!俺様が切り刻んでやるよー!」


 鳥頭のラムムが急速に接近、しかもただただ真っ直ぐに、モポスの話を聞いていないのか?それとも3歩歩けばなんとやらか?


『配管 (空間転移)』


 俺はラムムの前方に配管を発動させ、行き先の配管は地面に向けた。


「ドカーン」


 あれはかなり痛いと思う。

 ラムムは凄まじい勢いで地面に激突、地面に突き刺さり動かなくなった。


 バカで助かった。これで4体。

 残りは牛と獅子か、特に獅子の方には借りがあるからな。捻り潰してやるよ!


 俺は獅子の魔物に向かって真っ直ぐに走って行く。

 獅子の魔物は想定通り雄叫びの衝撃波は放って来る。それをマイナスドライバー(貫通Ver)で迎え撃つ!


「喰らえマイナスドライバーストライク!」

 俺はマイナスドライバーを獅子の魔物に向けてハンマーでぶっ叩いて飛ばす!


 マイナスドライバーは衝撃波を切り裂き獅子の魔物を真っ二つにした。


 これで5体、あと1体、牛野郎待たせたな!


「まさか我々がここまであっさりと倒されるとは、ニンゲン、私はお前を強敵と認め戦いを申し込もう」


 ドシーンっと俺の前に降り立ちハルバードを構える。


「ふ〜ん………まぁ良いだろう。受けて立つモポス」


 俺は腕に空間障壁を纏い拳を構えた。


 力強くハルバードを振り回し襲いかかるモポス、それに対して俺はヘルメットの加速で回避しつつ攻撃の隙を探る。


 モポスは静かに動いた。

 ハルバードは囮、攻撃を当てるつもりはない。

 私のスキル『紅魔の魔眼』により一定の時間見続けるをことにより動きを麻痺させ鈍らせる。さ〜徐々に動けなくなり焦り恐怖しろ!


 それから5分後……


 おかしい、すでに十分見続けた。なぜ効果が現れん?も、もう少し待ってみるか……


 さらに5分後……


 バカな!?なぜだ!私のスキルが効かないとでも言うのかー!


 モポスの表情が変な顔になっているぞ。何か企んでいるのか?

 もしかしたらさっきから身体が重くなったような気がするのと関係するかも、何かされているのか?だけど今のところは特に問題はない。ヘルメットのスキルでまだまだ加速は出来る。


「とは言え、慎重になり過ぎるのも勝機を逃すことになりかねないか、カンナー頼んだ!」


「任せときー!」

 モポスの顔側面にカンナの飛び蹴りが突き刺さる。コイツらは感知する力も優れているから躱すと思ったが思いっきり直撃している。これは誘いか?考えても分からない。それなら攻撃あるのみ!


「カンナ一緒に攻撃だ!空間障壁の応用」


 俺とカンナは手袋の能力『空間障壁』をモポスの傍前後に発現させる。


烈空撃れっくうげき

 空間障壁を変化させ空間打撃でモポスを挟み込んでボコボコに攻撃する脱出不可能の攻撃により頑丈そうなモポスでも耐えられず気を失った。


 今回の戦いはカンナに随分と助けられた。

 複数の相手取る戦いでは連携されると単独では圧倒的に不利だと痛感した。これからはもっとカンナとの連携戦を想定しないとな。


「さてと、まずは全員拘束させてもらう!ビスロック」


 モポス達全員の手足にビスを締め空間固定をかける。これでコイツらは何も出来ない。


「あまり時間がない。出来ればすんなり答えて欲しいんだかな。モポス、お前達の目的と主様とは誰だ!」


 ナイフを向けて威圧する。


「話す訳なかろう。話したところで我々は殺される。しかしそうだな。主様からの命令については教えてやってもいい………聞きたいか?」


「いちいち焦らすな。面倒だ!お前達の目的はなんだ!」


 モポスは固定された腕を無理やり動かし腕を引き千切って上半身を上げる。


「おい!?お前なにを!」

 俺は想定外の行動に動きを止める。


「教えてやろう!我が主様はの目的は聖都マーリンに住む全てのニンゲンよ!ただし生きていようと死んでいようとかまわないがな!そしてキサマらは死ね!『ライフボム』」


『ライフボム』

『ライフボム』

『ライフボム』

『ライフボム』

『ライフボム』


 モポスが唱えると、それに続いて他の魔物達も唱える。そしてモポス達の身体は赤く光ヒビ割れが見えた瞬間激しい光と衝撃が広がる。その威力は凄まじく周辺数十メートルの物を跡形もなく吹き飛ばしたのだ。


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