第16話 和気あいあい 友達のニキです!
皆さん、読んで頂きありがとうございます(◡ω◡)
今回は和気あいあいと和む感じの話を書いて
みました。平穏なスローライフ……羨ましい〜
皆さんもしたいと思いませんか?(/^ω^)/♪♪
「ごめんニキ、良く考えたら外食は無理だったよ。母さんがご飯を作って待ってる。途中の露店で少し買い食いしながら歩いて、家でご飯食べよ!ニキの分も母さんに頼んで見るからさ」
「俺は構わんのだ!タクトがくれる飯は美味いからな楽しみで仕方がないのだ!」
良かった。ニキ了承は得られた。考えて見れば家に帰らないなんて選択肢取れないのに、なに考えていたのやら、前世と違って今は家族が居るんだ勝手は許されない。
「さ〜て何にしようかな〜……お!あの串焼き美味しそう」
「お!坊主、串食いてぇーのか?」
「うん、すごく美味しそうな匂いだね!おっちゃん三本下さい」
「おう、三本で三百ウェンだ。待ってろ!脂身たっぷりのヤツ選んでやるからな〜」
「ありがとうおっちゃん、銅貨3枚だね」
「おう、毎度あり」
ちなみに通貨はこんな感じで〜す。
小銅貨=10ウェン
銅貨=100ウェン
銀貨=1000ウェン
金貨=10000ウェン
白金貨=100000ウェン
王金貨=1000000ウェン
俺は焼き鳥の串焼きを受け取ると少し離れた岩に腰掛け、二人に分け与える。今は置く皿がないので先生は膝の上に乗りそばまで串を持っていく、ニキも串が持てないので口のそばに持っていき食べさせる。
「タクト、タクトこれは何だ?さっきと同じ鳥なのに味が甘辛くて脂身がジュワッと口の中で広がり、アクセントにピリッとした何かがかかって、無限に食えてしまうのだ」
「確かに少しピリッとする。コショウみたいな調味料が使われてるな。本当だ!また食べたくなる」
それにしてもムダに凝った言い方するなニキ。
「タクト美味いぞ!もう一本食わせろ」
「先生言い方、それとすいませんがそこまでお金なくって、他の店も見てみませんか」
「うむ、それは仕方がないな、タクトあまり無理はするな。家に帰れば母上のご飯もある」
「うん、ありがとう先生、でも食べ歩きはしたいんだ、あっちも見に行こう先生、ニキ」
「うむ!行こうぞ!」
「お!楽しみだ、次は何が食べれるのだ?」
それから和気あいあいで楽しみながら露店を見て楽しみ、芋串と饅頭を食べた。
「芋串はホクホクして塩味が絶妙であった。饅頭は甘かったのだ。生地が薄めで餡がたくさん入っておったのだ」
ニキがさっき食べた物の感想を言っている。
満足そうで良かった。
…………▽
「ただいま!」
家につき玄関の扉を開けると中からバタバタと足音が聞こえる。
「タクト〜お帰り!」
「え!?ボハッ」
母さんは俺を思いっきり抱きしめる。
「も〜う遅いわよどこに行ってたの!」
「ちょっといつもより奥の方まで薬草を取りに行ってたから遅くなっちゃった。ごめん母さん」
流石に遅くなり過ぎちゃって母さんに心配をかけちゃったか、そうだよな、いつもなら日が暮れる前に帰ってくるもんな。
「ううん、良いの母さんが勝手に心配してるだけだから、たくさん遊ぶのよ!でも家計の事を気にして無理してるなら母さんも働くから、ちゃんと言うのよ!」
「アハハハ、母さんは手厳しいな〜父さんがもう少し甲斐性があればな〜………す、すまんタクト、グスッ〜」
「父さん泣かないでよ。そもそもこの家はそこまでひっ迫してないでしょ、ちゃんとやりくりして管理しているんだから」
一応家計簿は俺がつけている。だからある意味俺が一番この一家の現状を知っているのだ。つまり全く問題はない!
「そうね!タクちゃんなら安心、そうだご飯が出来てるの冷めないうちに食べないと」
母さんが慌てて俺の手を引く。
「あ、母さん今日友達を連れて来たんだ。一緒にご飯食べて良い?」
母さんは目をパチクリさせて少し間を置き口を開いた。
「もちろん良いに決まってるじゃない!うふ、タクちゃんはノルンちゃんしか家に連れて来ないから心配してたけど、友達を連れて来るなんて母さん嬉しいわ」
あ!そっかタクトって友達少なかったけ、いや、正確に言うといないと言うよりかタンクのせいでみんなが遠慮してタクトと遊ばなかったんだよ。一応タクトがいない時は喋ったり遊んだりしてた時もあったんだけど、ここ最近は特に監視がきつかったから連れて来れなかった。ノルンは勝手に来てたからな〜。
「それで、お友達はどこ?」
ワクワクした顔で母さんが周りを見る。
「あ、ここです母さん」
俺はニキを抱き寄せモフモフ」
母さんはニキを見てしばらく間を置き、奥にいる父さんのところに歩いていく。
「あなた、タクちゃんが犬を連れて来てるの。どうしよう。人の友達が出来ないから動物に……私が子離れ出来なかったから友達を作れないのね〜私のせいでごめんさい」
「何を言ってるんだい、母さん犬だって立派な友達だよ。タクトと友達の楽しい時間を私達が作ろうじゃないか」
「あなた!そうね、そうよね!分かったわ。今日はご馳走を作るはよ!あなたあとは宜しく〜」
母さんは奥の台所に走っていった。
えっと……ご飯出来てるって言ってなかったっけ?
「いや〜タクト、今日は腹いっぱいご馳走が食べれるぞ〜」
笑顔で父さんがこちらに歩いてくる。俺はその顔を見て、目を細める。
「父さん、分かってて言ってるよね」
「ん?何の事かな?それにニキくんも大切な友達だ。それならタクトの親として歓迎しないといけない。さ〜楽しくなって来た。行くぞ!タクト」
父さんは本当に楽しそうだ。それならそれで良いかむしろラッキーだ、ご馳走が食べれる。
「先生、ニキ、ご馳走だ〜!たくさん食べて良いぞ!」
俺の言葉に二人は飛び上がって喜んでいた。