表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

135/443

第135話 ダンジョンに入ります!


「流石は勇者様、おモテになられる」


「あらあら、男の嫉妬はカッコ悪いわよ!」


「煩いぞイリス!……はぁ〜こんな良い女が……」

 俺は膝を突きガクッと項垂れた。


「おの〜どうされたのでしょうか……」

 オロオロするカミラさん、またこれが可愛いから余計腹が立つ!


「はぁーもう、良いですよ!人間諦めが肝心ですから」


「残念だったわね!タクト」

「全くですよ!」

 

 カミラさんは、俺とイリスが言っていることが分からず、黙っていた。


「な〜イリス、カミラさんをイグニスに会わせることは出来ないのか?」


「タクトならそう言うと思ってたわ。もちろん天使であるカミラと勇者とは言え地上の民、会わせることは出来ないわね」


「そうか残念、でも方法がなくわないんだよな!イリス」


 カミラさんは口を半開きにして固まっていた。


「あるにはあるわよ。神である私よりも天使であるカミラの方が地上に調査や神託なんかのお仕事があるのよ。だから偶然イグニスと遭遇することは仕方がないわ。でもそれは禁じられているの、それを破れば罰を受けることになるわ」


 カミラさんは手をギュッと握り、決意の眼差しで一歩前に出る。


「イリス様、お願いがあります。私を地上にイグニスの下へと行かせて下さい」


「カミラ、ダメに決まってるでしょ、罰を与えるのは私なんだから、無茶言わないの、もしもお願いするなら、タクトにお願いしてみれば」


 イリスがものすごい無理難題を投げつけてきた。そもそも今イリスが言ったよね!罰を与えるのは自分だって、それなのに俺に振るってどうなのよ。それともこれには何か意図があるのか?


「別に私だって嫌がらせがしたいわけじゃないの、神々の協定で地上への干渉には制限がかかっているわ。もしも私が目を瞑っても他の神に見つかる恐れがあるのよ。だから見られない様にしないとね」


「もしかしてあの場所なら、だから早く教会を作れと」


「そうよ。カミラの為にも頑張ってね!」


「はいはい頑張りますよ!」


「あの!ちょっと待って頂けますか!私はイグニスに会わせて頂けるのでしょうか」



「カミラ、聞いていなかったの?タクトの頑張り次第よ」


 完全に人任せかよ。はぁ〜良いけどさ、カミラさんの為なら頑張れそうだし、しかし気になるのはイリス以外の神様、一応女神様があとお二人いるのは知っているけど、もしかしたらまだ他にもいるのかもな。


 それから、カミラさんには何度も頭を下げてお願いされ、イグニスに会えるよう頑張ることを約束した。



……………▽


 教会に戻ると酷い目に遭う。


「あのな!いつも勝手に消えるなよな!探すの面倒くせえんだから、それにイリス様にしっかりと頭下げとけ!」

 

 スーパー信者アポロンに俺は頭をグリグリと押され、地に伏せイリスに祈った。アポロンを止めて下さいと!アーメン。



「たく、いつもいつも勝手な行動しやがって、どこ言ってたんだよ」


 もうあんまり隠す意味ないよね。

 言っちゃうか〜。


「イリスのところに行ってたんだ!」


 これなら文句はあるまい。 

 どうだ!スーパー信者アポロン!


「イリス様を呼び捨てにするんじゃねぇー」


「ゴハァ」

 アポロンの鋭い拳が腹部に刺さり、俺は吹っ飛んでいった。


 く〜いってぇー………判断を見誤ったか、それとも発言か、ま〜どちらにしてもアポロンはめんどくせぇー。

 

 ジャクソン村の件で話が通るかと思ったけど、これは実物でも見せないと何を言っても無駄かもな、早いところ教会を作ろっと!


……………▽


 それからダンジョンに行く準備はした。食料やポーションなどの回復薬、寝床の準備……この時は気が付かなかったけど、寝床はいらなかったかもしれない。


 ダンジョンは説明があったように上層・中層・下層に分かれ各十層で構成されている。基本的に下の階層に行くほど魔物が強い。これはダンジョンを下層の最奥に魔力な素となる魔素エーテルを発生する何かがあり、その魔素の影響を受けて魔物は強くなり、弱い魔物はその者達に追いやられて上層へと上がって行き、結果的に下層に強い魔物が生息することになると言われている。


 ダンジョンは想像の通り洞穴から入るのだが、入口に門番が立っており、門番に冒険者カードの提示が要求される。これはダンジョンを挑むための最低限のランクを確認し無用な死傷者を出さないためである。またダンジョンに入出した冒険者を管理することで、予定より帰還が長くなっている者を把握し救出依頼が出すことがある。とは言うものの冒険者とは常に危険と隣り合わせの職業、救出依頼は基本的にギルドが出すのではなく、その者の親族、友人、パーティーの仲間が出し、他の冒険者が依頼を受ける形になり、もちろんお金の支払いが発生する。


 俺は冒険者カードを持っていないのでジェーさんの付き添う、荷物持ちと言った立場で許可を得る。上層階は正直俺達には暇なレベルの魔物だった。ほとんど一撃で倒してしまい進むことが出来た。ただ洞窟のような空間なのだが暗いうえに広いから初見だったらウロウロして迷子になっていたと思う。今回はジェーさんが過去にマッピングしていたので、おかげでそれほど時間をかけずに中層に到達。


「さて中層か、ここからは大型の魔物の生息地、油断は出来ないな」


『ストロングブロー』

『ファイアソード』


 ん〜……思ったほどじゃないのか?

 中層に入ってから、アポロンとノルンがメインで前衛を務めているのだが、ほとんどこの二人で倒してしまう。


 強い!?………どうも二人は前よりかなり強くなったみたいだ。



……………………………………………………………


『アポロン』 Lv:48


【種族】ヒト族

【年齢】15

【職業】神官見習い、拳闘士

【称号】熱心な信者

【加護】特になし



【HP】2000/2000(+0)

【MP】190/190(+0)

【魔力】60(+0)

【筋力】420(+30)ガントレット

【耐久】200(+25)軽装(光の加護付与)

【敏捷】240(+5)ブーツ

【運】 45(+0)



【ユニークスキル】 裁く者 Lv.1

【レアスキル】 祈りの闘気 Lv.3

【コモンスキル】体術 Lv.6 光魔法 Lv.1

        生活魔法 Lv.3 

        魔力操作 Lv.3

        言語理解 Lv.3 

        礼儀作法 Lv.2     

        身体強化 Lv.5 

        お祈り Lv.6


……………………………………………………………


……………………………………………………………


『アルフォード ノルン』 Lv:39


【種族】ヒト族

【年齢】15

【職業】特になし

【称号】元貴族(娘)

【加護】特になし



【HP】1650/1650(+0)

【MP】240/240(+0)

【魔力】65(+0)

【筋力】275(+100)鋼の剣

【耐久】165(+75)軽装(風の加護付与)

【敏捷】190(+70)ブーツ(風の加護付与)

【運】 55(+0)



【ユニークスキル】 天獄の魔眼 Lv.1

【レアスキル】 聖火魔法 Lv.1

【コモンスキル】剣術 Lv.6 体術 Lv.4 

火魔法 Lv.3

        生活魔法 Lv.2 

        魔力操作 Lv.3

        言語理解 Lv.3 

        礼儀作法 Lv.2     

        身体強化 Lv.4 

        園芸 Lv.4


……………………………………………………………


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ