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第119話 Lv50の恩恵


「………ん、ん〜……あれ?ここはどこだ?」

 身が覚めるとベットのうえに寝かされていた。起き上がろうと手を動かすと「ムニュ……」とした感触、取り敢えず数回揉んでから、一度冷静になる。


 CかDくらいだろうか、揉みやすい手頃なサイズ、……じゃなくて、これってあれだよな〜


 ベットのシーツをめくると、そこにはピンク色の髪の女性が全裸で横に寝ていた。


「ムニュムニュ……」

 もう少し揉んで自分を落ち着かせる。

 これはあれだな〜ハニートラップってやつだ!初めてだけどどのくらいお金取られるんだろう?


「ん!なんや?ブツブツ言って、起きたんか!」

 女性は起き上がる。恥ずかしがる様子もなく色々と丸見えだ。これは誘っているのか!それとも……ダメだ!罠にハマるな〜。


「オレは……やっちまったのか!」

 全力で記憶を呼び起こすが、うんともすんとも応えない。見た感じ俺と同じくらいの年齢の少女顔は穏やかで優しそ、少々言葉遣いが関西弁ぽくって、このギャップが可愛い。オレはこう言う子が好みだったと言うことたのか?う〜ん……そうな気もする。


「せやさかいブツブツ言っとらんでなんか言えや!」


「ギャー………って!まさか!?」

 

 俺は女の子にハムハムと頭をかじられている。この喋り方とこの行動………まさか!?


「お前カンナか?」


「せや、カワええやろ!」

 ニコッと可愛い笑顔をするカンナ、なんで人の姿になってるんだ?


「なんや〜驚いてチビってもうたか?」

 全然恥ずかしがらないから、ぷるぷる揺れるものが気になって考えがまとまらん。


「分かった分かった。取り敢えずこれで身体を隠せ」

 俺はシーツを渡す。


「なんや!ええんか、ホンマは見たいんやろ。我慢せんでもええで、よ〜見い〜」

 恥じらいもなく色々と広げて見せてきたので、シーツを顔にぶん投げてやった。


「も〜う、恥ずかしがり屋やな〜」

 いそいそとカンナはシーツを身体に巻いた。


「それで、なんでカンナが人化してるんだよ!びっくりしてついつい揉んじゃったじゃないか!」


「いや、そら普通に関係ないやろうが!」

 カンナに軽くツッコミをもらう。


「ま〜冗談はこのくらいにして、どう言うことだカンナ」


「ん〜せやな〜おめでとさん!タクトはレベル50になりました〜パチパチ」


「つまりレベルが上がって能力が向上したってことか、それは理解は出来るけど、まさかカンナが人になれるなんて。驚いたぜ!」


「うふふふ、ウチもびっくりやで!なんやウチがしたいことを叶えてくれたんかな〜」


「ん?カンナは人間になりたかったのか?」


「せや、でもなんでかは秘密やで〜」


「え?何でだよ」


「なんでもやでぇ〜」


 結局教えてくれなかった。

 

 それにしても、あれからどうなったんだ?カンナに話を聞くのも良いけど、それよりもまずはそこの二人に聞くか」


「コソコソ覗いてないで出て来て下さいよ!先生、ニキ」

 

 二人はベットの縁から半分だけ顔を見せていた。


「なんじゃ、やらんのか?」

「ワクワク、交尾、ワクワク」


「はいはい、二人のご期待には応えられません!それであの後どうなったんですか?」


「ん〜ま〜あれから大変ではあったの〜、お前の母親ミルキーが泡を吹いて気を失ったお前に驚いてバタバタと騒いで、父親のブラックがなだめる。随分と落ち着くまでに時間がかかった。とは言っても、我々としては近づきたくはなかったので傍観しておったのじゃが」


「な、なるほど、それじゃ〜イグニスはどうしてます。まさか母さんに………」


「うむ!あのままだったらそれもあり得たやも知れん。しかしそれどころではなかったからの〜イグニスはあの後放っておかれ呆然としておった。今は隣でお前の親達と話をしておる」


「そうか、取り敢えずは話し合いになったのなら、多分大丈夫だと思うけど………でも心配だから早く顔を出しておくか!」


 俺が立ち上がろうとすると、「ギィー」っとドアが開く音がした。


「あ!?」

「え!?」


 ノルンが居る。

 「ギィギィ、ギィー」……建付けの悪いドアより良い音が首からした気がする。


 俺が寝ているベットに全裸の女……死んだ。


 この後、ノルンの宥めるのは熾烈を極めた。俺も正直何を言っていたか、良く覚えていない。それほど激しかった。


「本当にこの子がタクトのユニークスキル……」

 ノルンが疑いの目線を送る。

 ま〜疑いたくなるのも分かる。俺だってまだ半信半疑なんだから……


「ノルンそう言えば、人形になったら道具はどこから出すんだ?」


「ん?こうだけど!」


「わぁぁぁぁぁ!?」

「キャーーーー!?」

 

 俺とノルンは絶叫、カンナは口を広げてタブレットを取り出す。


「ホイ!」

「ホイ!じゃないわ!」

 

 タブレットを受け取ると、角で軽くコツンっとカンナの頭に当てた。


「う〜痛いやないか〜」

「そんなところから出すな!びっくりするだろうが!」

「しゃ〜ないやないか!いつも口から出してるやろ」

「え!?……それは……」

 確かにツールボックスの時は、なんとも言えないけど口だったかも知れない。


「えっとつまり、これからはカンナの口から受け取るわけ〜すげぇーいやなんたけど!」


「ほな、これで!」

 手からプラスドライバーがポンっと現れる。


「………ん?普通に出せるの?」


「せやせや出せるで!」


 何だよ!結局驚き損かよ!


 こうして、驚き損ではあったが、ノルンには少し信用してもらえたようで、なんとか許してくれた。


……………………………………………………………


『タクト』 Lv:50


【種族】ヒト族

【年齢】14

【職業】庭師(お手伝い)

【称号】神の使徒 

    new! 悪魔の王を倒せし者

    new! 勇者を倒せし者

【加護】イリスの加護


【HP】1520/1520(+0)

【MP】600/600(+0)

【魔力】182(+0)

【筋力】130(+0)

【耐久】180(+2)

【敏捷】229(+2)

【運】 100(+0)


【ユニークスキル】ツールボックス 

         Lv.1up→2(人化)

【レアスキル】 地の精霊魔法 Lv.up3→4

  雷魔法 Lv.1

【コモンスキル】剣術 Lv.2 

        体術 Lv.up2→3

        生活魔法 Lv.2 

        魔力操作 Lv.up2→3

        言語理解 Lv.1 

        料理 Lv.up4→5    

        掃除 Lv.2 採取 Lv.2 

        隠密 Lv.2

        M Lv.1(ブタ野郎!)


道具 プラスドライバー

マイナスドライバー(貫通追加)

new!  精密ドライバー

   ニッパー

   絆創膏

   ハンマー

   メガネ 

   ライト 

   作業手袋  

   ヘルメット 

   タブレット

   配管

   バーナー

   蛇口

   エアコン

   ドリル

new!  安全靴

new!  テスター

new!  バッテリー

new!  ナイフ

new! 携行缶 



※各道具はツールボックスがレベルupしたことで

 能力が向上もしくは別系統の能力が開花してい

 ます。

……………………………………………………………


ご愛読して頂いた方、本当にありがとうございます。

大分お待たせしましたがそろそろ国作りの

部分に入っていきますのでお楽しみに!(*´ω`*)


「面白かったらブックマーク、下の評価★★★★★を

付けて頂けると今後の励みになりますので

よろしくお願いします!(◡ω◡)」

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