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第10話 スキルとステータス確認


 昨日の事、俺、ローム先生、カンナの三人でスキルについて話をした。


 人は生まれ持って必ずスキルを授かる。スキルには大きく分けて二つの物に大別される。


ユニークスキルとコモンスキル


 ユニークスキルとは基本的にはその人だけの特別なスキル、覚えようと思って覚えること出来ない。ほとんどは生まれ持って取得している。そしてコモンスキル、これはユニークスキルとは逆、覚えやすい覚えにくいなどの才能に関わるが誰でも覚える事が出来ると言われるスキル、例えば剣術等の武術系スキルや火等の四属性を発現させる魔法系スキルそれに料理等の生産系スキルかそれに該当する。他にも種族スキルや環境スキルなどがある。


「ツールボックスはやっぱりユニークスキルで良いんだよね」


「もちろんよ!タクトが拓哉の記憶を取り戻した時に発現したから生まれ持ってのスキルって感覚はないでしょうけど間違いないわ」


 カパカパと動いて喋るカンナ、チョイ前の俺だったらなんで動いているんだ!と驚いていただけだろうが今ははっきりと声が聞こえる。ちなみに俺以外には聞こえない。


「ローム先生、精霊魔法ってコモンスキルなんですか?どっちかって言うと特別なスキルの様な気がするんですけど?」


「確かにタクトの言う通りじゃ、精霊魔法は我ら妖精やエルフが扱うとされているが実際はそうではない。それはタクト自身が実証しておる」


 確かに…俺はヒト族にも関わらず地の精霊のみではあるが扱える。


「精霊魔法とは精霊と心が通わせることの出来る心優しい者であれば扱える。つまりコモンスキルに当たるのじゃ」


 なるほど、そう説明されるとそうだ。

 

……スキルについては分かった。次は自分の手持ちのスキルの確認だな。


『ステータスオープン』

 本来は教会の司祭様に儀式を受けて初めて確認が出来るのだがどうやら俺はそれが出来るらしい。



『タクト』 Lv:10


【種族】ヒト族

【年齢】14

【職業】庭師(お手伝い)

【称号】村人

【加護】特になし


【HP】250/250(+0)

【MP】100/100(+0)

【魔力】30(+0)

【筋力】20(+0)

【耐久】20(+2)

【敏捷】25(+2)

【運】 100(+0)


【ユニークスキル】ツールボックス Lv.1

【レアスキル】 地の精霊魔法 Lv.2 雷魔法 Lv.1

【コモンスキル】剣術 Lv.2 体術 Lv.2 

        生活魔法 Lv.2 魔力操作 Lv.2

        言語理解 Lv.1 料理 Lv.2 

        掃除 Lv.2 採取 Lv.2 隠密 Lv.2


 なんかゲームみたいで面白くなってきたぞ〜ステータスとしてはHPとかMPとかあるけど多いのか?分からん、なんにしてもこんなもんか、それでスキルは、ん〜どれどれ……俺って意外と色んなスキルを持ってるな。気になるのは上からいくとやっぱりユニークスキルのツールボックスだな、これについては謎が多いこれは俺が転生する前の事が影響してるのは間違いないな。取り敢えずそれはあとでカンナに一つずつ確認するとして次は……あれ?レアスキル…他にもスキルの種類がある。地の精霊魔法も入っているけどローム先生はさっきコモンスキルって言ってたけど。


「ローム先生、地の精霊魔法がレアスキルに分類されていますけど、これってどう言うことですか?」


「ん?あ〜それはそのスキルの取得が難しく、また持っている者の絶対数が少ないと分類される。精霊魔法は基本的に扱える者が少ない」


 なるほど、それで地の精霊魔法がここにあるんだ………あれ?もう一個ある雷魔法、俺って雷魔法が使えるのか?一度も使った覚えがないけど……確かに雷魔法は他の属性に比べると特別視されることが多いから分かるけどなんで持ってるんだろう?あとそれから……剣術と体術これは父さんが男は強くないと守りたい者が守れないからと言われてたま〜に教えてくれていたからついたんだな。なるほど、それで生活魔法は色んな事が出来るけど基本的に大したものではない。俺の場合はライターの代わりに指先から火を出したり、喉が乾いた時に水を出して飲んだりと生活するにあたりちょっとした事に便利な魔法、魔法操作はスキルを使う際に消費する魔力の制御をしていれば自然と付く。料理と掃除はよくやってたからな〜採取は森や山に木の実や薬草を取ってたから…隠密!?なんで隠密なんて付いてるんだ?…………あ!?もしかしてタンクに追い回されて逃げてるうちに付いたのか…………なんか悲しいスキル、ま〜スキルは多いにこした事はないし、良し大体こんなもんか、それじゃツールボックスだな!


「カンナ、ツールボックスについて教えてくれ!」

「やっとウチの出番かいな!タクトはずいぶんと焦らすやないかー」

「別にそう言うつもりじゃないんだがとにかく頼む」


「任せとき、そやな〜まずは基本的なところからやな、ツールボックスは拓哉の記憶を元に発現したユニークスキルや」

 やっぱりそうかツールボックスなんてこの世界にないもんな。

「中には色んな工具が入ってるんやけど、今のタクトでは使いこなせん。だから今あるのはプラスドライバーとニッパーそれと絆創膏の三つしかない」

「それはどうすれば増やせるんだ?」

「簡単なことや、レベルを上げるんや、そうすれば

使える工具が増えるちゅうわけや〜」

「なるほど、じゃレベルを上げるには魔物を倒せば良いのか?」

「ん〜そやな!それでもええけどなんっちゅうかな〜経験をつむって言えばええんかな〜、なにも魔物を倒さなくてもスキルを使ったり筋トレしたりと経験を積めばええいや〜」

 つまり危険を犯して魔物を倒さなくてもレベルを上げられる。

「ただしや魔物との戦いはやっぱり生死が関わるだけに経験の量が訓練よりかぐっと高いんや!」

 ちぇっ…そんなに甘くはないか。


 俺は気合を入れる為、足をバシッと叩き立ち上がる。


「まずはレベル上げだな!」


「そやーいったるで〜」


 俺はツールボックスの工具を増やす為、当面の目標をレベル二十に設定、魔物と戦う事にした。



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