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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真七章 こほうぎどなたの冒険
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こほうぎどなたの娘

 こほうぎどなたが温泉の中で産んだ子供は、すくすくと育った。

 アルバイト先の温泉旅館の女将が面倒を見てくれて、すくすくすくと育った。


 女の子だったので、名前は『こほうぎどなた?』に決まった。

 名前にクエスチョンマークがつく人間は初めてだったそうだ。



 母どなたは、ベビーベッドで眠るどなた? に語りかけた。


「どなた? あなたの名前は、どなた? だよ。大きくなってね、どなた?」



 14歳の母どなたは母乳をたっぷりと飲ませ、愛情もたっぷりとどなた? に注いだ。


 家には戻れなかった。戻ったらきっと、父に叱られる。母にも叱られる。上の姉はきっとどーでもいいような態度を取るだろうが、それもなんか嫌だった。




 ある日、こほうぎどなたがバイトする旅館に、下の姉のそなたが彼氏と二人で泊まりにやって来た。


 どなたとばったり会うなり、そなたは言った。

「どなた!?」


 どなたは隠れもせず、答えた。

「どなた?」


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― 新着の感想 ―
[良い点] おおー、なんか「ひゅ〜まんどらま」してる感。 [気になる点] 妹が失踪している間に彼氏が出来たそなたちゃん……どーして、そーなった!?wwwwww [一言] そなたはどなた?
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