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うぷろうど三兄弟の最期
うぷろうど三兄弟は全員逮捕された。
長男カズキは○○罪で。
次男かずきは痴呆罪で。
そして三男一樹は言うまでもなかった。
こほうぎこなたはどうでもよかったので、駄菓子屋によっちゃんイカを買いに行った。
こほうぎそなたには関係なかったので、彼女は何も変わらなかった。
こほうぎどなたは途方に暮れていた。
彼女のお腹には、うぷろうど一樹の子供がいた。
彼女の中で、何かが変わりはじめた。
彼女は旅に出た。家出ともいう。
各地の温泉旅館を転々とし、働いた。
そして彼女は鳥取県の三朝温泉の無料露天風呂の中で、子供を産んだ。
浴槽の下から浮かび上がり、ちゃぽんと出てきた赤子は、お父さん似だった。
「ほんぎゃ!」
「どなた!?」