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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真六章 うぷろうど三兄弟
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うぷろうど一樹

 うぷろうど一樹は三男である。

 彼は三兄弟の中で唯一の妻子持ちであった。


 うぷろうど一樹もナンパ師である。

 彼はナンパの動画をユーチューブに投稿していた。


 妻からは今までに136回、離婚を持ち出されている。


 それでもナンパはやめない。


 ナンパは彼の美学であった。




「こんにちは」


 5歳の長男に物陰から動画撮影をさせながら、一樹はこほうぎこなたに近づいた。


 しかし、ターゲットを間違えた。


「どなた?」


 振り向いたこほうぎどなたは聞いていたほど美少女ではなかった。


 まぁ、いいや、女なら、なんでも、と思い、うぷろうど一樹は、必殺技を繰り出した。


「抱いてください」

 そう言いながら、手にしていた生後5ヶ月の次男を差し出す。


「どなたのあかご?」

 そう言いながら、こほうぎどなたは次男を受け取った。


 ずしり!


 いきなり次男の体重が1トンまで増加し、こほうぎどなたの手が地面にめり込んだ。

「どうなったーーー!?」


「ははははは!」

 うぷろうど一樹が高笑う。

「びっくりしましたか!? ドッキドキ!? 吊り橋効果!?」


「どなたか……!」

 両手の指を複雑骨折したこほうぎどなたは、助けを求めて叫んだ。

「どなたか……! 私の指、どうなったーーー!?」



 大丈夫。


 君はこほうぎの三女だもの。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 一樹の、みょぉ〜にリアリティある設定とアクションからのカオティックな急展開とオチwwwwww 焦ってうろたえるどなたちゃんが何気にカワエエかったでつ♡
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