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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真三章 名作古典SF全集
82/213

1988

 スシャーッ


 透明な筒を通って、書類が送られてきた。


 コナタがデスクワークから目を上げ、書類を筒の中から受け取る。

 開いて読んで、激怒した。


「あたしの名前みんまえはこほうぎコナタよ! 五宝木こほうぎコナタなんかじゃないわ!」


 そして書類をクシャクシャに丸め、床に叩きつけた。


「管理社会に管理なんかされてたまるもんですか!」


 立ち上がると、職場放棄してピザを食べに行った。





 ピザ屋さんの中には小さな電車が走っていた。

 くるくる回りながら、その背にピザを乗せて運んでいる。


「サラミとモッツァレラてんこざかりのください」


 そう言って注文したが、人間の店員は誰もいなかった。

 よく見ると券売機が置いてあり、それで食券を買うと自動で厨房に注文が入り、電車がピザを運んで来てくれるシステムのようだ。


「電車なんかにピザを運ばれてたまるもんですか!」


 コナタは電車を踵落としで破壊した。



 警察が駆けつけて来た。


 みんなロボコップだった。


 1988年とはそういう時代だったのである。



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