表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真二章 こほうぎの血族
80/213

こほうぎの部屋

 床に魔法陣の描かれた部屋だ。

 ジャコウの匂いがする。

 ちなみにジャコウとは、雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(こうのう/ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥したものである。主に香料や薬の原料として用いられるそうであるが、作者はそれがどんな匂いなのか、嗅いだこともない。


「ミヒ」

 怪しげな三角頭巾をかぶったこほうぎこなたが言った。

「ミヒ、ミヒ、ミヒ……」


「お姉ちゃん!」

 上の妹のこほうぎそなたが傍らで声を上げた。

「何を召喚しようとしているの!?」


 下の妹のこほうぎどなたも声を上げた。

「どなた?」


 こほうぎこなたは言った。

「ミヒ」


 すると魔法陣の中央から煙が上がり、何かが召喚された。



 ぼーん!



 そなたが叫ぶ。

「ああっ!?」


 どなたも叫ぶ。

「どなた!?」


 召喚されたものは──



 ミヒらぬ女性だった。



 女性は現れるなり、赤いパーマを揺らし、豹柄のババシャツも揺らし、厚化粧を罅割らせ、言った。


「ミヒ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] る〜るる♪ るるる♪ るる〜る♪(ry ミワサマとのツーショットの威力はバツギュン!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ