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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真章 こほうぎこなた
75/213

怪力サムくん

 こほうぎこなたが町を通りかかると、緑色の巨人が次々と町人を殴り倒していた。


「これは何をしているの?」


 こほうぎこなたが聞くと、巨人がその声に反応して殴りかかってきた。


「おもしれぇツラしてやがんな」

 そう言うとこほうぎこなたは立体機動を発動し、カッターナイフのようなもので巨人の頸の後ろを切った。


「痛い! 何するの!?」

 巨人が子供のような声を出して痛がる。

「僕は怪力サムくん。何も悪いことしてないのに……」


「ごめんね、サムくん」

 こほうぎこなたはサムくんの頭をナデナデした。

「あなたがあくいものに見えたのよ」


 サムくんはこほうぎこなたを捕まえると、首の骨をへし折り、ムシャムシャと食べはじめた。


「第一印象は大事ね」


 こほうぎこなたはこう言った。


 その後のこほうぎこなたのことを知る者はいない。


        (完)


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