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こほうぎの一族
こほうぎこなたは海の彼方を見つめ、呟いた。
「こほうぎの夜明けは近いぜよ」
なぜ、己がここに存在するのか──
そのようなことはこほうぎこなたには問題ではなかった。
いつもその頭は世界のことを考えている。
世界と較べれば己など、ちっぽけなものでしかない。
「この世界……ワシが手に入れちゅうきに」
こほうぎこなたは呟いた。たぶん間違った土佐弁で。
「地球をこほうぎのモンにしちゃる! 待っとれよ、愚民ども!」
こほうぎこなたはこう言った。
こほうぎこなたは海の彼方を見つめ、呟いた。
「こほうぎの夜明けは近いぜよ」
なぜ、己がここに存在するのか──
そのようなことはこほうぎこなたには問題ではなかった。
いつもその頭は世界のことを考えている。
世界と較べれば己など、ちっぽけなものでしかない。
「この世界……ワシが手に入れちゅうきに」
こほうぎこなたは呟いた。たぶん間違った土佐弁で。
「地球をこほうぎのモンにしちゃる! 待っとれよ、愚民ども!」
こほうぎこなたはこう言った。