表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新9章 こほうぎの三姉妹
69/213

仲間はずれはドイツだ?

 こほうぎ三姉妹の前になざほうれ三姉妹が立ち塞がる!


ちほ 「わたくしは長女のなざほうれちほ」

ちはや「私は次女のなざほうれちはや。よろしくね」

ちぶさ「あっ……、あたしは三女の……なざほうれちぶさ……(←へんな名前にコンプレックスを持っている)」


こなた「このあたしがかの有名ありめいなこほうぎ三姉妹みあねいも長女ながもおんなこほうぎこなたよ」

そなた「こ、こほうぎそなたです。次女です。よろしく……」

どなた「あなた方はどなた?」


 三女なざほうれちぶさは名前にツッコまれなかったことにホッとしつつも不満であった。


 こほうぎこなたが唐突に言い出した。

「このちゅう一人いちり仲間ゆきえはずれがいるわ!」


 なざほうれの長女ちほは、その言葉にどきりとして、誰も言ってないのに自分を責めはじめた。


ちほ 「あっ……、わたくしのことですわねっ!? な、仲間はずれ……」

こなた「それはなぜに?」

ちほ 「だっ……、だって、わたくしだけ、名前の後に、穴が空いてますもの!」

こなた「けつ……?」

ちほ♡「わっ……、わかりません!? わっ、わかりやすいように今、穴に♡を入れましたわよ?」

ちぶさ「わ、なんかえっちね」


こなた「ああ……。じゃあ……」


 こほうぎこなたは名前をすべて頭文字表記にすることにした。


こ「あたしはこなたよ」

そ「そ、そなたです……」

ど「どなた?」


 こほうぎ家で唯一まともな次女のそなたはその時、大変なことに気づいてしまった。


そ「ちょっ……! お姉ちゃん! 今、気づいたけど……。あなたは!?」

こ「あなた……とは?」

そ「だって私達、こそあど言葉由来の名前でしょ? こなた、そなた、どなた……。これじゃ『こそど』しかなくてコソドロみたい! ちゃんと『こそあど』にしないと!」

こ「じゃあ、あなたをさくりましょう」


 こほうぎこなたは急遽、こほうぎあなたを作った。


こ「さくったわ」

あ「どうもーっ! こほうぎ家の長男あなたといいまーす!」

ど「……どなた?」

 

 なざほうれちほは抗議した。


ち「ちょっと……。あなた達はそれでいいかもしれないけど……」

ち「ウチの三姉妹、全員頭文字が『ち』なのよ!」

ち「ちぶさが隠れて助かる(*´ェ`*)」


 おわり。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] まさかの長男くん登場!?……「こそあど」なら第3子で長男になるのか………… こなた そなた あなた どなた 鉈四姉弟!? ((((;゜Д゜)))) (笑) 最近、どなたちゃんのブ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ