仲間はずれはドイツだ?
こほうぎ三姉妹の前になざほうれ三姉妹が立ち塞がる!
ちほ 「わたくしは長女のなざほうれちほ」
ちはや「私は次女のなざほうれちはや。よろしくね」
ちぶさ「あっ……、あたしは三女の……なざほうれちぶさ……(←へんな名前にコンプレックスを持っている)」
こなた「このあたしがかの有名なこほうぎ三姉妹の長女こほうぎこなたよ」
そなた「こ、こほうぎそなたです。次女です。よろしく……」
どなた「あなた方はどなた?」
三女なざほうれちぶさは名前にツッコまれなかったことにホッとしつつも不満であった。
こほうぎこなたが唐突に言い出した。
「この中に一人、仲間はずれがいるわ!」
なざほうれの長女ちほは、その言葉にどきりとして、誰も言ってないのに自分を責めはじめた。
ちほ 「あっ……、わたくしのことですわねっ!? な、仲間はずれ……」
こなた「それはなぜに?」
ちほ 「だっ……、だって、わたくしだけ、名前の後に、穴が空いてますもの!」
こなた「穴……?」
ちほ♡「わっ……、わかりません!? わっ、わかりやすいように今、穴に♡を入れましたわよ?」
ちぶさ「わ、なんかえっちね」
こなた「ああ……。じゃあ……」
こほうぎこなたは名前をすべて頭文字表記にすることにした。
こ「あたしはこなたよ」
そ「そ、そなたです……」
ど「どなた?」
こほうぎ家で唯一まともな次女のそなたはその時、大変なことに気づいてしまった。
そ「ちょっ……! お姉ちゃん! 今、気づいたけど……。あなたは!?」
こ「あなた……とは?」
そ「だって私達、こそあど言葉由来の名前でしょ? こなた、そなた、どなた……。これじゃ『こそど』しかなくてコソドロみたい! ちゃんと『こそあど』にしないと!」
こ「じゃあ、あなたを作りましょう」
こほうぎこなたは急遽、こほうぎあなたを作った。
こ「作ったわ」
あ「どうもーっ! こほうぎ家の長男あなたといいまーす!」
ど「……どなた?」
なざほうれちほは抗議した。
ち「ちょっと……。あなた達はそれでいいかもしれないけど……」
ち「ウチの三姉妹、全員頭文字が『ち』なのよ!」
ち「ちぶさが隠れて助かる(*´ェ`*)」
おわり。