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こほうぎ三姉妹 vs なざほうれ三姉妹
台風の吹き荒れる草原で、こほうぎ三姉妹は全然見たこともないどこかの三姉妹と対峙していた!
「誰?」
長女のこなたが一応聞いてみた。
「あなた方は誰なん?」
「ほほほほ!」
縦ロールの女が前に歩み出て、言った。
「わたくしたちは、なざほうれ三姉妹!」
次女のそなたが興味もないのに礼儀として聞いた。
「どういう漢字を書くんですか?」
「漢字はないわ!」
縦ロールがほざく。
「漢字はないの!」
三女のどなたが痴呆老人のように聞いた。
「あなたがたはどなた?」
縦ロールが名乗る。
「わたくしの名前は、なざほうれちほ!」
「痴呆だって」
「痴呆だって」
「ちほ、よ!」
「ははは」
「うふふ」
「何がおかしいのよ!」
長女のこなたがあくびをした。
「……で、何の用なん?」
「挑戦状を叩きつけるわ、こほうぎ三姉妹!」
なざほうれちほは綺麗に和紙で作った挑戦状を叩きつけた。
「どちらが変態三姉妹か! ……勝負よ!」
こなたが驚き、声を上げる。
「挑戦状!?」
「それは中国語読み!」
オチはなかった。
いつもの通りである。