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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新9章 こほうぎの三姉妹
66/213

こほうぎの長女こなた

みんなまで言う必要ないわ」


 こほうぎこなたは胸を張った。


「あたしがこほうぎ長女ながおんなであり、この小説こときの主人公、こほうぎこたなだもの」


 張った胸は変幻自在であった。

 巨乳好きの目には巨乳に見え、微乳好きの目には微乳に見える。

 ホモの目には逞しい胸筋がムキムキしているように見えるという、誰にとっても理想の胸に化けられるものなのである。


「見てよ、このしいがん!」


 スタイルのみならず、その顔も変幻自在である。

 男にとっては最も好みの顔、女にとっては最もなりたい顔に見える。

 誰にとっての理想にもなれるのである。


「そう! それが、この、こほうぎこなた! きゅぴーん☆」


 つまり、それは、実体のない、空っぽなのである。


「……えっ?」


 何者にもなれるということは、逆にいえば何者でもないということなのである。


「ちょっとやめてよナレーター。何よ、あたしのことそんな∞(無限大)ガールみたいに」


 あくまでポジティブで、膝はつかない正確であった。



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