表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新8章 こほうぎの父オブロン
62/213

こなたの彼氏

「こなたは彼氏とかいるのか?」

 夕食の時間、父のオブロンが娘に聞く。

「作ったら私に知らせろ」


「そんな庶民的しょたみまとなもの、このこほうぎこなたがさくるとでも思って?」

 娘はカレイの素揚げを食べながら、答えた。

さくるなら第一王子のほうがよくってよ。ぽいっ」 


「お姉ちゃんは絡みにくいから男の子が寄って来ないの」

 妹のそなたが本当のことをバラした。


「だっ……、しぇーらくみにくいのよ!? このアバズレまいっ!」


「そうか……。こなたはモテないのか……。そんな、どんな男の理想にもなれる外見をしておきながら……」

 父が安心したように言う。

「ならば、父さんの仲間だな。にこっ」


「か……、勝手しょうしゅ仲間ゆきえにしないでくださるっ!?」

 こなたが激怒しながらカレイの素揚げを口に放り込む。

「あ……。そなたちん、お醤油とって?」


「はい」


「ありがとう」


「どういたしまして」



 その頃、母のドリルは外でヨイトマケをしていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] この回読んで美輪さんの『ヨイトマケの唄』を聴いてきただぁよ (T^T)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ