表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新8章 こほうぎの父オブロン
61/213

貴族の王

 こほうぎオブロン46歳の仕事は飲食店店員である。店主ではない。

 彼にはそんなものよりなりたいものがあった。

 幼少の頃より王になりたかった。

 日本の王ではない。彼の妄想の中にだけある国『オブロン貴族王国』の国王になりたかったのだ。


 だから飲食店の店主などでは満足しない。

 満足しないとわかっているものに手を出すことなどしないのだ。



 娘のこなたに言われた。

「パパはまだ本気もときちゅしてないだけなんだよね?」


 オブロンは何も答えない。

 娘がバカにしてそう言っているのだとわかっているからだ。


 こなたはさらに言った。

ぱやく王様になってよ。あたしをおぴめ様にして」


 オブロンは紅茶を啜った。

 早く自分の部屋に帰ってアレでもしてくんねーかな、と。


「おぴめ様になったら、あれもこれもし放題ふぁんてぃー! ああっ、地球征服でもしようかしら!」


 だんだんわかって来た。

 バカにされているのではないということが。


 娘は本気だ。頭がイカれているのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ