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お母さんは国語教師
こほうぎこなたの母、こほうぎドリルは小学校で国語教師をやっています。
キンコンカンコン
今日も授業開始の鐘が鳴ります。
「はい、皆さん。鐘が鳴りましたよ。ちゃんと席に着いてください」
「せんせぇー、まちがってます」
「はい。じゃあ、正しくは?」
「正しくです。せんせー」
「正解!」
彼女は生徒たちに自分で考える力をつけさせるため、わざと漢字の読み間違いをしていたのです。
実の娘のこなたに対してもそういう教育をして来ました。
「只今〜。こなっちゃん、晩ご飯出来てる?」
「おかえり、ママ。美味しいカレーが作ってあるわよ。今日のは芒果を使ってみたの。きっとフルーティーよ」
娘のこなたは母を信じきっていました。