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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新6章 世界名作文学大全集
52/213

狭き肛門


 力を尽くして狭き肛門をぶち破れ (トイレの福音書第五節第一章より)



✼••┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈


「コナタさん、結婚して下さい」

 花束を捧げ、ジェロームは求婚した。


「おっけー☆」

 コナタはペロッと舌を出し、ウィンクしながら快諾した。


 ジェロームは嬉しさのあまり、コナタに背を向けると、だだーっ!と駆け出した。

 そのまま彼の足は空気の階段を蹴り、どんどん天国へと昇って行く。


「こんな気分、初めてさ!」

 ジェロームは誰も聞いていないのに言った。

「天にも昇る心地って、本当に天に昇って行っちゃうんだな!」


 天から舞い戻ると、ジェロームは再びコナタに会いに行った。


「ねえ、コナタ! 結婚式はいつにする? ハワイでする?」


御免おめんなさい、ジェロームさん」

 コナタの様子が変わっていた。

「あたし……、やっぱりあなたとは結婚ドッキングできない」


「なぜだ!?」

 ジェロームは声を上げた。

「さっき『おっけー☆』って言ったばかりじゃないか! 早速マリッジブルーかよ!?」


 よく見るとコナタは洋式便座に座り、きばっていた。

 顔が真っ赤だ。ぷるぷる震えている。


「きえええーーーっ!」

 奇声を発した。

「出ろやーーーっ! ウンコ」



 ジェロームは諦めた。

 コナタは今、狭き肛門をぶち破るために、忙しいのだ。


 結婚どころではないのだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] (。>﹏<。) [気になる点] (*´艸`*) [一言] 食物繊維を充分に摂取しませう。きんぴらとか、ゴボウサラダとか…………!?  ご ぼ う ぎ こ な た !
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