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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新4章 メルヘン
46/213

真デレラ

ヤンデレラ「はーい、三女のヤンデレラよ」

ツンデレラ「何よ。長女のあたしより出しゃばらないでよ」


ヤンデレラ「けけけ。本名はこほうぎこなたのくせに」

ツンデレラ「何よ。あんたなんか本名こほうぎどなたでしょ」


ヤンデレラ「あっ。ヤンデレらしいことを何か、今すぐしなければ」

ツンデレラ「何よ。名前に縛られるなんて、小物ね」


ヤンデレラ「ヤンデレって何すればいい?」

ツンデレラ「知らないわよ。自分で考えなさいよ」


ヤンデレラ「とりあえず次女のシンデレラをいじめようよ」

ツンデレラ「ふ……ふんっ! あたしはいじめたくていじめるんじゃないんですからねっ!」


シンデレラ「お姉ちゃん達、何をお話してるの?」


ヤンデレラ「あっ。噂をすればお前はシンデレラこと次女のこほうぎそなた」

ツンデレラ「何よ。みすぼらしい格好しちゃって。シンデレラのつもり?」


シンデレラ「お姉ちゃん達、今からお城の舞踏会に行くのよね?」


ヤンデレラ「そんなうまい話がそうそうあってたまるか」

ツンデレラ「ふんっ! 日常にそんな楽しそうなことがゴロゴロ転がってなんかいないわよ」


ヤンデレラ「ところでコイツ、シンデレラって、つまり真デレラってことだよね? 真のデレ」

ツンデレラ「真のデレ? ツンもヤンもないわけ? 100%ピュアなデレ? どんなもんよ、それ!?」


シンデレラ「エヘヘ。あたしも南瓜の馬車に乗って、舞踏会で王子様に見初められて、ガラスの靴を片方落として来ちゃおうかなー」


ヤンデレラ「あっ、こういうのだ。真のデレ。デレしかない」

ツンデレラ「南瓜なんうりって何よ? 西瓜しーぐゎにしときなさいよ」


 オチは、ない。


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[一言] 完デレラ(こほうぎかなた)!
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