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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新4章 メルヘン
42/213

タケとリー物語

 タケはその街をシメる不良チームのリーダーだ。


 最近、よその街から流れて来たリーというやつと争いが絶えない。


「おーう、リー。今日こそはテメーをぶちのめしてやんよォ」

「出来るもんならやってみな。言っておくが俺はジークンドーの達人だぜ」


 2人はたまたま入ろうとしたマクドナルドの前でばったり出会うと、火花を散らした。


「こっちはケンカ百段だぜ!」

「いい度胸だ、来いや!」


 ぶつかり合おうとしたその瞬間、2人の間に金色の光が、ぱあっと発生した。


 見るとタケノコがいつの間にかそこにあり、金色の光を中から浮かべているのであった。


「なんだ、こりゃあっ!?」

「邪魔だ! 退け!」


 タケの拳が、リーのキックが、タケノコを割った。

 するとタケノコの中から、とっても可愛いお姫様が出て来たではありませんか。


 お姫様は産まれるなり、言いました。

喧嘩ふんかめなさい、ぐうもんたちよ」


「だ、誰ですか?」

「ど、どなた?」


「ワタクシの名前みんめいはこほうぎこなた姫。いきなり文体もんたいが『ですます調しらべ』に変わっても、おっどろくことはありません」


「なんだ、こほうぎこなたかよ」

「なーんだ、こほうぎこなたか」



 2人は構わずマクドナルドの入口の真ん前で再び喧嘩を始めました。


 観衆の興味の的はただひとつ、タケとリーのどちらが強いのか?


 果たしてどちらが勝って、翁になるのか?


 店長が警察を呼びました。


 2人はずらかりました。


 誰にも見られずにいたこほうぎこなたが、自分を見てほしくて素っ裸に脱いでいました。


 猥褻物陳列罪で逮捕されました。




 此の世は不条理なことだらけです。


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