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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
第一章 曙光
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こほうぎこなたは落下する

 生活指導のながれ先生から逃れ、学校の屋上から自由落下しながら、こほうぎこなたは並んで落下しているツッコに聞いた。


「お尻触られた?」


「ううん? 触られてないけど? こなたんは触られたの?」


「そこまではされてないわ」


「何かはされたのね」


「そんなことよりなぜこれを『自由落下』と言うのかしら」

 こほうぎこなたはグングンと迫り来る地面を見ながら、のんびりと言った。

「ちっとも自由じゃないのに。むしろ重力ずんりょくに縛られている」


「ずんりょくって何?」


「今に……すぐにわかるわ」


 ずん! と、2人の身体が校庭の地面にめり込んだ。





 大根と人参のように並んで地面から生えながら、こほうぎこなたはクスクス笑った。


「ふふふふ。誰が抜いてくれるのかしら」


 誰も抜いてくれなかった。



 夕陽の落ちる校庭でサッカーをする男子生徒たちを眺めながら、こほうぎこなたは言った。


重力ずんりょくとは恐ろしいもの。まさにだわ、


でしょ」

 ツッコがツッコんだ。


よ。重力ずんりょく


 こほうぎこなたはこう言った。


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