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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新4章 メルヘン
35/213

3びきの小バカ

 むかしむかし、あるところに3びきの小バカがおりました。


 長女のなまえは、こほうぎこなた。


 次女のなまえは、こほうぎそなた。


 三女のなまえは、こほうぎどなた。


 3びきとも、たいしたことのない、小さなバカでした。




「小バカにしないでよね」

 長女のこなたが怒りました。

「小バカにしないでほしい! あたし、大バカなんだから!」


「お姉ちゃん!」

 次女のそなたが姉に教えます。

「この場合、大きいほうがよくないことなんだよ!」


「あなた達は……」

 三女のどなたが尋ねます。

「どなた?」





 そういうわけで、3びきの小バカは、それぞれに家を作りました。


 長女のこなたはちょっと人には言えない家、


 次女のそなたはミ○ワホームのツーバイフォー住宅、


 三女のどなたは庭付き500坪の豪邸を建てました。



 次女のそなたが言いました。

「こんな妄想、叶ったらいいな」


 長女のこなたが言いました。

「叶ってもあたしは人に言えないから」


 三女のどなたが言いました。

「あら? どなたかいらっしゃったみたい」




 外を見ると、地平線を背負って一匹のおおかみが歩いてやって来ます。




 3びきの小バカは口々に言いました。


「おおかみよ!」

「おお神よ!」

「神は死んだはずだ」




 おおかみはやって来ると、通り過ぎて行きました。




「話にならんな」

「話はこれからだ」

「おしまい」



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― 新着の感想 ―
[良い点] そなた堅実。 地平線を背負うオオカミ、超かっこいい。そのまま無言で去っていくところもダンディ。
[良い点] 何というか面白かったです! [一言] 「こなた」と聞くと、「らき☆すた」を思い出してしまうのです♡
2022/05/27 22:01 退会済み
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