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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新2章 バカの乱
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バカの乱

母「では問題わんたいよ! ……あっ!?」


こ「どうしたの、ママ!?」


母「問題わんたい用紙もちがみが……んでおこなっちゃった……。フォンで……」


武「ではわしが問題を出そう」


母「お願いするわね」



 武田テイヘンが厳かに出題する。



武「では行くぞ? コホン……」


こ「ピンポーン! コホンぎこなた!」


武「黙れ。まだ出題しとらんわ」



 母子はゴクリと生唾を飲み、出題を待った。武田が歌い始める。



武「♪べんせい〜、しゅくしゅく〜……」


母「ピンポン! はい! いきなり歌い出て気持ちがにくい!」


武「出題しとるんじゃ! 聞け!」


こ「ピンポーン! 聞きたくない!」


武「聞けや!!」


母子「「ピンポーン! わたしがうたう! ガオッ! わたしよ! いいえわたし!」」



 かくしてバカの乱は令和6年何月であったか忘れたが、一本のカラオケマイクを巡って勃発し、歴史に名を残さずに、終わった。



                  (完)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 風をfengとは……中国語じゃないですか! 何と高度な読み間違いを……!
[一言] 3℃目のウソ月 〉武「♪べんせい〜、しゅくしゅく〜……」 「鞭声粛々」で始まり「長蛇を逸す」で終わる頼山陽の七言絶句『川中島』。カラオケにも入ってたりするんで、知ってるのかー、と。 …
[一言] 川中島 頼山陽
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