ブヤ王
ブヤ王は激怒した!
「ブヤっ……! ブヤーーーっ!(なんてことだ! あれほど可愛がってやった長女と次女が兵隊率いてワシを殺そうと攻めてきた!)」
長女こなたはほくそえんだ。
「ブヤ……ブヤ……ブヤ……w」
次女そなたは悪い笑顔を浮かべた。
「ブヤブヤブヤ……ww」
ブヤ王はまた激怒した。
「ブヤ!(転す!)」
そこへ三女のどなたが進み出て、言った。
「どなた?(お父様!)」
「ブヤ!?(おまえ、誰!?)」
「ど、どなた……?(お忘れですか? 三女のこほうぎどなたでございます!)」
「ブヤ〜……(そんなのおったかなぁ……)」
「ど、どなたどなたどなた!?(お父様がお姉様方を可愛がるのを真心から止めていた私のことを覚えていらっしゃらないのですか!?)」
「ブ……、ブヤ!(あ、思い出した!)」
「どなた!(思い出してくださったのですね!)」
「ブヤ、ブヤ、ブヤ〜……ブヤ!(おまえ、ワシのことさんざん批判してくれやがってたよな? 「お父様はお姉様方にいいように騙されてるアホです! いまに酷い目に遭いますよ」なんて……)」
「どなた!!(今、その酷い目に遭われているのではないですか!!)」
「ブヤ!(父親を批判する娘などいらん! ブヤ!)」
「どなた〜〜〜……!?(どなた〜〜〜……!?)」
ブヤ王は長女と次女に捕まり、頭の皮を剥がされ、トンポーローにして犬にふるまわれたが、それでも三女に批判されたことは地獄まで持っていった。
「ブヤ!(こほうぎどなた、許すマジ!)」




