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おちゃけだぞー!
「さーて、4日振りにビール飲んだし」
しいなここみはご機嫌で言った。
「ウィスキーと行きますか!」
「ロング缶2本あっという間に飲み干して、ウィスキーとはね」
こほうぎこなたは呆れ顔だ。
「しかもストレート!?」
「そうだよー」
しいなここみはご機嫌でウィスキーを紙コップに注いだ。
「こないだスーパーで買ったクレイモアっていうスコッチウィスキーなんだけどね。これ、うますぎる! しかも何よりストレートがうまし! 水割りとかもったいないほど原酒が甘くて美味しいの!」
「なんでそのウィスキー買ったか、知ってるぞ」
「はーい! 漫画の『クレイモア』のファンだからでぇす!」
そう言ってバカみたいに笑いながら、しいなここみは紙コップのウィスキーを一気に飲み干した。
「生きてるって素晴らしい! 酒が飲める!」
しかも今、隠れて熟睡してたペットのフェレットくんが出て来て、甘えて来た。
よーし! おまえもミルク飲め飲め!
フェレットのうー太くんが、しいなここみの顔をじーっと見つめて、言った。
「飲みすぎて死ぬんじゃねえぞ」