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深まりゆく、宵
秋である。
嘘つくな。
春である。
まだ冬を抜けたばっかりだけど。
休日である。
しかし雪が心配なので早めに出るのである。
あぁ……
今夜はおちゃけを飲ませてくれ。
深まりゆく宵──
いいえ
深まりゆく酔い!
どんどん!
どんどんどん!
どんどんどんどんどんと!
来いやぁーーっ!
氷のハイッてないハイボールでも酔えるんだと知った──
もうすぐ私の年齢は1の位が0になる。
次の世界へ突入する。
いやじゃー
いやじゃー
もう誕生日なんぞ来なくてもいいわー