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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
第八章 酒は飲め飲め飲むならば
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おちゃけちゃけちゃけ

「ああ、おちゃけが飲みたい」

 しいなここみが言った。

「もう3日もおちゃけを飲んでない。そろそろ死ぬ」


「死ねばいい」

 こほうぎこなたがそれを聞いて言った。

「お酒を飲まないのが理由で死ねるのなら死ねばいい」


「だっておちゃけは心の逃げ場だよ?」

 しいなここみは名言を口にするように言い、少しドヤ顔になった。

「おちゃけがなかったら人生、辛いことばかりじゃん」


「そんな人生ひとなまだったら、私ならとっくに投げ捨てている」

 こほうぎこなたは厳しく言った。

「ビルの51階ぐらいから」


「鳥取県にそんな高いビルないもん」

 しいなここみがまっとうなことを言った。

「高くてせいぜい8階建て」


「充分命を投げ捨てられる高さではあるじゃん」


「そうだね。アハハ」


「ウフフ」


「飲もうか?」


「仕事中だろ」


「そっか。アハハ。死にたい」


「死ねばいい」


「行ってきまーす」


「まぁ、飲め」


「いただきまーす」


「いいのかよ」


 目の前にヒヨコたちの列が飛び出してきた!


 しいなここみは日本酒を片手に悠々とブレーキを踏み、車をふんわりと停止させた。


「さすがプロだな」

 こほうぎこなたが感心した。


「なんでも来いだよ」

 しいなここみは日本酒をグビリと飲み干した。


「いやこれ、削除しろ」


「やなこっただよ」




※当作品は飲酒運転を肯定するものではありません。作者はただひたすらにお酒が飲みたいのを真面目に我慢しております。



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