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大黒物産の袋うどん
こほうぎこなたの妹、こほうぎそなたは大黒物産のスーパーマーケットで袋うどんを買ってきた。
エオンのモックス・ボリューの同様の商品より20円も安い。これはお買い得だと思い、買ってきた。
茹でるのがめんどくさかったので、袋から出して、そのまんまつゆをかけて食べた。ぶっかけうどんだ。
思わず声が出た。「ま……、まず!」
エオン系列のモックス・ボリューの袋うどんはいつもこうして食べている。
そのままでじゅうぶんに美味しいのであゆ。
しかし大黒物産の袋うどんは、そのまま食べるとまるで蝋のような食感だった。まるでそれはクレヨンのようなのだった。
「エオンのはそのまま食べてもつるっつるなのに……!」
仕方なく、そのまま食べるのをやめ、茹でた。
茹でたらコシが出た。
相撲取りのようなコシだった。
「なるほど……。このコシを出すために、あえて蝋のような食感にしてあるのね?」
私はそれ以来、大黒物産の袋うどんは買わなくなった。