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不確定性とたわいのなさ
「えーと……。どこまで書いたっけ?」
老人はおちゃけを飲んでボケていた。
自分が書いた小説の内容を覚えていない。
これはおちゃけ関係なく年齢の問題だ。
「書きたいという気はあるんじやA ……」
おちゃけが入っているのでタイプミスした。
「しかし……どうにも寄る年波には勝てん脳」
脳も負けていた。
朝、白いイタチが動き出し、老人の枕元にたたっ! とやってきて、立った。
立った。
立った!
◯◯◯が立った!
それはとても不確定な物語。
しかしとてもたわいのない旅立ち。
こほうぎこなたはこういった。