表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
第六章 こなっちゃんとあたし
17/213

殺気(サツキ)

殺気さつきが私を殺そうとしている。充分に気をつけなければ」と、こなっちゃんが言った。


「いや、本当に殺す気はないから。っていうか勝手に他人の地の文を読まないでよ」


「と、殺気さつきが言った。私はそれを容易よういく信用してはいけない。隙を見せたらられる」


 ……こなっちゃんは見ての通り、とても絡みにくいが、数少ないあたしの友達だ。っていうか、学校内にあたしの友達は彼女しかいない。


「だからそれ、誰に向かって言ってるのよ? っていうか、じょろみにくいとかひどい」


 本当に心のままにしてやろうか?


「でも……、そうだね。私、うざいかもしれないね。もっと愛されるような友達になりたい」


 急にかわいらしくなった。何を考えている?


「こうやってしおらしくして見せれば彼女は隙を見せるだろう。あたしは心の中でほくそえんだ。その隙をついて、後ろ手に持った割りばしで…」


「割り箸で? 何をする気!?」


「と、彼女はおぐりしゅんいた」


「『おののいた』でしょ!」


「えっ? 小野妹子おののいもこがいた? どこによ?」


「もうあんたとはやっとられんわ、バシッ!」


「アハハ」


「ウフフ」


 青春って、いいな♡



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ