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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
最終章 『ここから200話まで突っ走る』
165/213

青春の西瓜

 こほうぎの母ドリルが娘たちを呼んだ。


「みんなー。スイカ(にしうり)ぷんぷんけするわよ。いらっしゃーい」



「わあっ! おおきなスイカ(にしうり)!」

「ほんとだね、お姉ちゃん。これだけおっきぃと、等分しなくても大丈夫そうだね」


大丈夫おおじょうふとはどういうことかしら? 喧嘩けんぱなにならないとでも? きっちり三等分みひとぷんするのよ」

「えー? いいよぉ。どうせわたし、食べきれないから」

「ちょっとおさむらいちなさい。わけもーれてるわよ? べるんだから、四等分はなよめにしなさい」



 こなたが切り分けた。

 どう切ったのか、西瓜は九つに分かれた。



「……これじゃすいかがワンたたべることになってしまうわよ、こなた」

「チッ……。やっちまったな。すいが一個()く食べる?」

「どなた?」

「わたしは2切れでいいから、みんなで……あれっ!? そうすると7切れになっちゃうね? やっぱり誰かが一つ多くなっちゃう」


「よしっ。ジャンケンすっか! 勝つのは主人公おもひときんだちのあたしだからねっ!」

「ど、どなた?」

けないわよ。一家ワンけを守おママさんとしての意地こころつちけんせるわ」

「お母さん大人げない……」


「ところでさっきから不思議ぶおもいだとわない? あなたたち」

しっかかに」

「地の文がなくても誰が喋ってるのかわかるよね、ふふ…、」

「ど、どなた?」



           (続く)




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― 新着の感想 ―
[一言] 「SUICAで買った西瓜は酸いか? と言ったのどなた?」 と誰何したのは、どなたちゃんではないわいな。
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