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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
最終回
147/213

真・最終回

「遂に……終わるのね、あたしたち」

 次女ソナタは血を流す胸を押さえ、ピンク色の唇を赤黒く染めながら、微笑んだ。

「ようやく……終われるのね……、このクソ連載を」


 ナロウ軍の最終兵器『最終回』はすぐ目前まで迫っていた。

 禍々しい死の匂いを漂わせながら、ゆっくりと近づいてくる。


えばちょーかったわ……」

 長女こなたが妹の首を優しく締めながら、その微笑みに答えた。

「2としも続くなんて……わなかった。正確まさたしにいえば2としと6じつ……」


じゅけなかったわね……」

 母・ドリルも優しくこなたの背中にフォークで何度も小さな穴を開ける。

「あなたのこと間違かんいい……。じゅけなかったわね。あなた、なろうあたる流行ながれらせようとしていたのよね?」


 こほうぎこなたは憎むように母に顔を突きつけ、叫んだ。

「バカ!」


「バカはあなたよ!」

 ドリルは娘に指を突きつけた。

トクんだらバカになる小説ことき主人公あるじひときんだちのくせに!」


 実の母親から『バカ』と言われてしまった。


 こほうぎこなたにとって、それは最大の褒め言葉であった。


 彼女のモデル並みのプロポーションの体の奥から、みるみるやる気が漲ってきた。


 やる気に満ちた主人公は、無敵の状態となった。



「みんな! 敵を屠るわよ!」

 腕だけをムキムキと百倍に膨れ上がらせて、こほうぎこなたは赤いハイヒールで前へ向かって駆けだした。

「やる気になったあたしは無敵なんだから! 戦いはこれからだ!」



 こほうぎこなたは、こう言った。




これで本当に完結です。


長いあいだバカなものにお付き合いいただき、どうもありがとうございました(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾ぺこ


    フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ&中の人


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