141/213
カロリーナ
カロリーナがやって来た。
荒野を越えて、やって来た。
ところでカロリーナって誰。
「お姉ちゃんの名前も顔も忘れたの? こなた」
ひぃっ!?
あ、あたしに……お姉ちゃんが……いたの!?
じゃあ、名前はこほうぎカロリーナね? へんな名前!
「違うわ」
カロリーナ姉さんは言ったのよ。
「忘れたの? わたしの名前は……」
ひぃっ!?
なんか、ホラーな展開になっちゃった!
なんかを隠すとなんでもホラーになるんだもん!
ホラーなんて嫌い!
お酒を飲まずに書くとこの始末だ。
やはりこほうぎこなたに酒の力は欠かせない。
フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカはこう言った。
「わたしを無視しないでよ」
カロリーナはそう言った。