こほうぎこなたと十二使徒
「こんばんはーっ。オレ、田中ユキトって言いまーす。おなしゃーす」
「こほうぎ、こなただよォーーッ!」
「え?」
「にしおか、す○こだよォーーッ!」
「ハハ……。面白い娘だね(意味がわかってない)」
「言っとくけどホスト遊びなんてした経験ないんだよォーーッ!」
「あれ。お姉さん、こういうとこ初めて?」
「緊張してるだよォーーッ!」
そこへ高い天井からシャンデリアが降りて来た。
まるでアダムスキー型UFOのように、テーブルの上に降りて来た。
こほうぎこなたは酔いが醒めながら、叫んだ。
「玲子!」
「玲子よ、玲子。何度言い間違えたらわかるの?」
アダムスキー玲子は憎々しげに言った。
「あなたのライバルの名前ぐらい、いい加減に覚えてなさいな! わたくしの名前はアダムスキー玲子よ! こほうぎこなた、憎々し! 憎々し!」
こほうぎこなたは肉肉しい牛スジ肉の煮込みを頬張った。
「さて、それじゃあぼちぼち行くよ? 田中ユキオくん」
「あははっ。ボク、田中ユキトで〜す」
「どうでもいいから行くよ?」
「あははっ。どこへ? ボク、ここのホストなんだけど……」
「ちょっと……っ!」
アダムスキー玲子が接待を受けながら、呼び止めた。
「2人でどこへ行くのよっ!? まさか……店外……!?」
「愚民を啓蒙しに、十二使徒を従えて」
こほうぎこなたはこう言った。