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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新番組 『こほうぎそなたのラヴ・アフェア』
126/213

こほうぎの家に産まれて

 わたしが居間でライトノベルを読んでいると、お父さんがニコニコしながら聞いてきた。


「なあ、そなた。こほうぎの家に産まれてよかったと思うことって、なんだい?」


「パパの子供に産まれられたこと」

 お父さんが期待してるのはそんな答えだって、わかってた。

 でもそれだけは絶対に言ってあげたくない。

 だってわたしは嘘つきにはなりたくないから。


 無言でソファーから立ち上がり、自分の部屋へ上がった。

 こんなへんな家、早く出て行ってやる。男でも作って駆け落ちしてやる──そう思いながら。




 階段を上がると妹のどなたがいた。うずくまって、何も考えてないような顔をしていた。

 かわいい妹。頭がおかしいから、こほうぎの家に産まれた不幸なんてわかることも出来ない。

 頭を撫でて、ぎゅっと抱きしめた。


「どなた?」


 そう聞いて来たから、微笑んであげた。


「わたしはこほうぎそなた。あなたのお姉ちゃんよ」


 するとどなたの後ろから、にゅっと頭のハゲたおじさんが顔を出した。


「どうも。長介と申します」

 なんかそんなことを言った。

「あなたの妹さんとデキてしまいました。これから彼女と駆け落ちしますんで、よろしく」



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― 新着の感想 ―
[良い点] まさかの長介再登場wwwwww  
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